10日(現地時間)ニューヨークタイムズ(NYT)によると、タイのプリンス・オブ・ソンクラー大学の研究陣は「昨年、獣医師がネコからコロナウイルスに感染した」という研究結果を発表した。
この研究は、米CDC(米国疾病予防管理センター)で発行している国際学術誌“新型感染症(EID)”の7月号に掲載された。
この研究によると、昨年8月タイのバンコクに住む父と息子は新型コロナの陽性反応を示したことでソンクラーの病院に入院し、連れてきたペットのネコは検査のため動物病院に送られた。
その後、獣医師がネコから検体採取をする過程で、フェイスシールドをしていない獣医師の顔に向かってネコがくしゃみをした。32歳の女性獣医師は当時、マスクと手袋は着用していた。
確認の結果、ネコの検体からは新型コロナウイルスが検出され、獣医師もネコと接触した3日後に新型コロナの症状が表れた。獣医師が濃厚接触した人のうち新型コロナの感染者はいなかったことに加え、ネコは主人と会っていなかったことから「獣医師はネコから感染した」という仮説が有力になったと、この研究陣は分析した。
これまで、ネコを含めた動物も新型コロナに感染したという事実はいくつも報告されていたが、「ネコから人間に新型コロナが感染する」という研究結果が出たのは、今回が初めてである。
ただ専門家たちは「ネコが人を感染させる危険は全般的に低い」とみている。
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