韓国で再び外国人観光客の姿が見られるようになった(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国で再び外国人観光客の姿が見られるようになった(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国法務部は29日、来月から日本と台湾、マカオからの観光客を対象に査証(ビザ)制度を改善すると発表した。これらの国・地域で訪韓観光需要が急増していることから、利便性の高い数次(マルチ)ビザを発給する。

 韓国は新型コロナウイルス対策として各国・地域との相互ビザ免除措置を一時停止している。感染状況がある程度落ち着いたため今月に入り観光客向けに短期訪問(C3)ビザ発給を再開したところ、申請が殺到し、発給まで時間がかかっている。

 現在は日本と台湾、マカオからの観光目的の訪韓客に対し1回の入国に限り原則90日間有効な一次(シングル)ビザを発給しているが、7月からは1年間の有効期間中に何回でも入国できるマルチのC3ビザを発給することにした。発給申請に必要な書類も簡素化し、申請書と旅券(パスポート)、往復航空券だけにする。

 また、団体ツアー客に対する電子ビザ制度を実施する。韓国在外公館が認める海外の旅行会社が催行する5人以上の団体ツアー客は、法務部の電子ビザセンターからオンラインでビザの発給を受けられる。

 今回の措置は相互ノービザ入国が再開されるまでの一時的な措置となる予定。国内の新型コロナ感染状況などによっては変動もあり得る。

 法務部は「ビザ発給制度の改善は訪韓外国人の不便を解消し、観光産業の活性化と内需の振興、雇用創出にも大きく役立つと期待する」と述べた。


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