産業資源部と韓国水力原子力は9日、慶尚北道慶州市の陽北面で中低レベルの放射性廃棄物処理施設となる月城原子力環境管理センターの着工式を行った。式には盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領をはじめ、産業資源部の金栄柱(キム・ヨンジュ)長官、水力原子力の金鍾信(キム・ジョンシン)社長、白相承(ペク・サンスン)慶州市長や地元関係者ら約750人が出席した。
 処理施設は土地選定に19年かかったが、2005年11月の住民投票で慶州誘致が決まり、今年7月に開発事業実施計画が承認され地ならし工事が始まった。水力原子力は9月の公募の結果、処理施設の名称を月城原子力環境管理センターと定め、事業推進から21年を経てこの日の着工式を迎えた。

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 処理施設は、約210万平方メートルの土地に80万ドラム規模で建設される。第1期事業では2009年末完工を目標に、総額1兆5000億ウォンを投じる。10万ドラムの施設を建設予定だが、完全な国産技術でアジア初の洞窟(どうくつ)式処分方式を導入する。残りの施設は建設方式を決定後に順次増設することになる。水力原子力は古里、霊光、蔚珍原子力発電所に臨時保管中の廃棄物を、2009年から月城原子力環境管理センターの臨時施設に運び込み、放射能測定やエックス線、超音波検査で放射能濃度や有害物質の含有有無など精密検査を実施する。

 金社長は、「原子力発電の基本前提条件となる放射能廃棄物の安全処理を通じ、自然環境の保全と原子力発電の持続可能性を確認したという点で意味が大きい」と述べ、世界最高水準の安全性を確保する方針を示した。


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