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検察は6日、ソウル中央地裁刑事合議32-2部の審理で開かれた結審公判で「李元次官に懲役1年を言い渡してほしい」と裁判所に要請した。禁固以上の刑を受けると弁護士資格も5年間停止となる。
李元次官は就任前の2020年11月6日、ソウル市ソチョ(瑞草)区にある自宅マンションの前で酒に酔い、眠っていた自身を起こそうとしたタクシー運転手A氏の胸ぐらをつかみ、押しのけた嫌疑で起訴された。事件発生2日後にはA氏に示談金1000万ウォン(約103万4000円)を渡し、暴行場面が撮られた車内ドライブレコーダーの動画を削除してほしいと要請した証拠隠滅教唆の嫌疑もある。
先の裁判で李元次官側は事実関係を認めたものの、単なる泥酔状態で「事物を識別する能力がなく、暴行に故意はなかった」と主張した。
当時、最初に申告を受け付けた瑞草警察署はタクシー運転手が処罰不願書を提出し、単純暴行罪は反意思不罰罪である点などを挙げ、李次官を立件せずに処理した。しかし、李元次官が2020年末に法務部次官に任命されると物議を醸したため、再捜査に乗り出した。当時、被害者の意思と関係なく起訴できる特定犯罪加重処罰等に関する法律に違反する嫌疑を適用しなかったという‘手抜き’物議も起きた。事件を担当した瑞草警察署の刑事も特殊職務遺棄および虚偽公文書作成などの嫌疑で共に起訴され、李元次官と共に裁判を受ける。
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