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グローバル企業が環境分野で、銃声のない「グリーン戦争」を繰り広げている。「環境を考えずには、持続可能な成長を成し遂げることはできない」という認識が全世界に広がっているためだ。
そのため、韓国企業も2020年から、SKグループを皮切りにグローバルキャンペーンである「RE100(Renewable Energy 100)」に加入するなど、先を争って再生エネルギー使用拡大を宣言。これにより、「ネットゼロ(炭素純排出量ゼロ)」達成に拍車をかけている。ただ、足りない発電量や高い発電単価、制度的不備などは拡散の障害になっている。
このような流れの中には「見えない力」も作用している。「グローバルスタンダード」という名前で表現されるが、顧客企業の要求と制度で作られる国家的な動きもある。投資家や環境団体など、市民社会の声も無視できない。
最近最も多く言われている環境イニシアティブは、2050年までに100%再生可能エネルギーの使用を達成するという「RE100」だ。2014年英国の多国籍非営利機構「クライメイト・グループ」と、炭素情報公開プロジェクト「カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)」が共に発足したキャンペーンだ。
クライメイト・グループとCDPによると、RE100には世界374社のグローバル企業が加入しており、韓国企業は20社が参加している。韓国は発足6年が過ぎた2020年、SK(株)、SKハイニックス、SKテレコム、SKマテリアルズ、SKシルトロン、SKCなどSKグループ6社が初めて加入した。
最も多くの企業が参加したSKグループは、チェ・テウォン(崔泰源)会長がESG(環境・社会・支配構造)経営とSV(社会的価値)を強調し、国内RE100加入の流れを先導した。続いて昨年、未来アセット証券、KB金融グループ、LGエネルギーソリューション、SKアイイーテクノロジーなど7社が参加し、今年は現代自動車、起亜自動車、現代モービスなど現代自動車グループ4社をはじめ、KT、LGイノテックなど7社が名を連ねて加入競争が続いている。
裏面にはアップルのようなグローバル企業の力も隠れていた。製品の生産および消費過程で再生エネルギー使用のRE100を目標にしながら、同じ生態系内で協力している韓国企業も「スタンダード」に合わせなければならない状況だ。
RE100に加入したアップルの場合、2015年供給業者が製品を生産する時に、再生エネルギーだけを使うようにする「協力業者清浄エネルギープログラム」を運営中だ。25か国213社の協力会社(3月時点)が参加している。
投資面での要求も強い。ESG観点の経営を疎かにする企業に対して、投資を撤回するケースも出ている。金融投資業界の関心も高まり、各種ESG指標を通じて企業を評価するためだ。企業価値を管理しなければならない企業も、代表的によく知られているESGイニシアティブのRE100に関心を持つしかない。
ある財界関係者は「これまでの間、証券会社が実績や単純な企業価値だけを分析した。しかし、今は債権投資などでもESGを反映する所が増えている。投資や企業価値レベルでもESGを検討すると宣言した所が多く、このような流れに参加する企業が増えている」と述べた。
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