家電製品の需要が4~6月期に停滞し、これに必要なシステム半導体の需要も減っているとみられる。トレンドフォースは、8インチのファブレスメーカーによる下半期の稼働率は90~95%まで落ちると同時に、テレビやスマホ用半導体のファブレスメーカーの稼働率は90%を維持するのも難しくなると展望した。
しかし先端チップに分類される4~5ナノミリメートル(nm)工程の場合、新製品の開発が続くことで稼働率が高まるとみられる。
トレンドフォースは、ファウンドリー(半導体の受託製造)の注文キャンセルが続く状況下、半導体メーカーは業界再編成のチャンスとすべきと報告した。これまで高い需要があったにもかかわらず、供給不足となっていた自動車やサーバー向けの生産を増やす機会だという。
トレンドフォースは「半導体不足が2年6か月ほど続いただけに、短期的な需要減はこの状況を緩和する。第5世代(5G)や自動車など関連アプリケーションの普及率が大きく高まるなか、世界各国のインフラやクラウドサービス、サーバーの需要がこれを下支えするだろう」との見通しを示した。
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