映像には船員が板門店の軍事境界線(MDL)で、強く抵抗する際の音声も含まれているものとみられる。この映像が公開された場合、大変な波紋を生むとの見方が出ている。
統一省は17日、2019年11月に板門店で行われた「北朝鮮船員の送還」の際、当時撮影した映像が存在することを確認したと明らかにした。
先立って統一省が12日に公開した写真に続き、当時の映像が残っていることも確認されたため、送還当時の状況が究明されるか注目されている。
統一省はこの日、報道資料で「当時現場にいた職員を対象に、個人的に撮影した映像があるか調べた。その結果、当時現場にいた職員1人が、個人的に送還の様子を携帯電話で撮影したことが分かった」と伝えた。
続けて「該当の映像は個人が撮影したもので、統一省が公式的に管理するものではない。それだけに、現在国会などに、該当映像の提出が可能かについて法的に検討中」と付け加えた。
送還時の映像については、統一省がその存在を公式確認した上、国民的な関心が高い。そのため、検討後に国会やメディアを通じて公開される可能性が高いという。
映像の存在が分かったのは、統一省が12日に公開した写真10枚の中で1枚に、関係者が携帯電話で現場を撮影する姿が捉えられていたためだ。
統一省はこれについて「国会が映像の確認と提出を要求した」として、これを調査する中で、職員の撮影事実が分かったと説明した。
これに先立ち、統一省が公開した10枚の写真には、私服姿の警察特攻隊員8人が、縄に縛られ目隠しされた北朝鮮船員2人を軍事境界線に連れて行く場面がある。
写真には、船員の1人が軍事境界線に達すると、足を踏ん張って抵抗するような姿が写されている。船員は転倒し、政府関係者らが起こす姿も捉えられた。
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