カカオブレインが「詩を書くAI」を開発、詩集も出版＝韓国

人工知能（AI）開発を手掛けるカカオブレインは1日、メディアアートグループのスリットスコープと共に詩を書くAI「シア（SIA）」を開発したと発表した。「シア」はカカオブレインの超巨大AI言語モデル「KoGPT」を活用し、約1万3000編の詩を読み込んでその作り方を学習した。主題と命令を入力すれば、「シア」が入力情報を理解しすぐに詩を作成する。

AI技術を活用した文化コンテンツの創作を目的に出版された今回の詩集は、計53編の詩で構成されている。「シア」の機械語が0と1であることから、第1部の主題は「0」、第2部は「1」とした。

無意味・非存在を示す「0」には、スリットスコープによる制作ノートに出てきた任意の表現や着想を提示し、ここから作られた詩を収録した。意味・存在を意味する「1」には、数学と科学に関する主題から着想を得た詩を集めた。

メディアアーティストのキム・ジェミンとAI研究者でソフトウェア開発者のキム・グンヒョンによるスリットスコープは12～14日の3日間、テハンノ（大学路）芸術劇場の小劇場で、今回の詩集に収録された詩を活用した詩劇を行う予定だ。

カカオブレインが開発した韓国語特化型の「KoGPT」は、60億個のパラメータと2000億個のトークンによる韓国語データをもとに構築されており、韓国語を辞書的に、また文脈的に理解することが可能だ。