中国がナンシー・ペロシ米国下院議長の台湾訪問に対する抗議の表れとして、台湾周辺での軍事訓練を予告したことにより、ややもすると事態が悪化し台湾への輸出にも支障が生じるのではないかという懸念の声が出ている。
きょう(4日)韓国貿易協会によると、ことしの上半期における韓国と台湾の貿易(輸出額+輸入額)規模は282億8900万ドルで、昨年同期間(220億6100万ドル)より28.2%増加した。
輸出は144億900万ドルで31.5%増加し、輸入は138億8000万ドルで25.0%増加した。貿易収支は5億2900万ドルの黒字となった。
上半期における韓国全体の交易で台湾の貿易が占める割合は4.0%で、交易相手国のうち貿易規模の順位は6位であった。中国(1586億1600万ドル)が1位で、つづいて米国(955億7300万ドル)・ベトナム(453億7200万ドル)・日本(441億5200万ドル)・オーストラリア(310億9700万ドル)などの順であった。
台湾は韓国の6位交易国であるが、中国の今回の軍事訓練により輸出額に支障が生じるおそれがあり、輸出企業は事態を心配そうに見守っている。中国は「4日の午後1時から7日の午後1時まで(日韓時間)、台湾周辺で軍事訓練を行なう」と予告している。
このためアシアナ航空はこの日、台湾直行便の運航スケジュールを変更するなど、すでに一部の分野で支障が生じている。ロシア・ウクライナ戦争により大規模な物流の支障に直面している輸出企業としては、台湾をとりまく緊張した状況が懸念されるしかない立場である。
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