読売新聞、共同通信などによると、日本政府は敗戦77年目を迎えたこの日、東京の日本武道館で310万人余りの戦争死亡者に対して追悼行事を開催した。天皇、皇后両陛下と岸田文雄首相、遺族などが参加して、新型コロナウイルス再拡大の憂慮に伴い、全体の参加者は約1000人に制限された。
岸田文雄首相は追悼式の式辞で、「先の大戦では、300万余りの同胞の命が失われた。私たちが享受している平和と繁栄は、戦没者の皆様の尊い命と、苦難の歴史の上に築かれたものであることを、私たちは片時たりとも忘れない」と強調した。また、「戦争の惨禍を二度と繰り返さない。積極的平和主義の旗の下、国際社会と力を合わせながら、世界が直面する様々な課題の解決に、全力で取り組んでいく」と付け加えた。
続けて、「歴史の教訓を深く胸に刻み、世界の平和と繁栄に力を尽くしてきた」としつつも、具体的にどのような歴史の教訓であるかについては言葉を惜しんだ。日本が戦争の惨禍を経験した理由はもちろん、侵略戦争や植民地支配などの侵奪行為によって他の国に苦痛と被害を与えたという反省もなかった。
1993年の細川護煕氏以降、歴代首相は式辞で、「深い反省」や「哀悼の意」などの言葉で近隣諸国への加害責任について述べてきたが、2012年12月に発足した第2次安倍晋三政権以降はこれらの慣行は消えた。
日本のメディアは岸田文雄首相の式辞が安倍晋三元首相や菅義偉前首相とほとんど変わらないとして、「(岸田文雄首相の)カラーが見えなかった」と評した。
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