カカオトーク「いいね」機能追加へ、20・30代からは不満の声多数「メッセンジャーをSNS化しないで」(画像提供:wowkorea)
カカオトーク「いいね」機能追加へ、20・30代からは不満の声多数「メッセンジャーをSNS化しないで」(画像提供:wowkorea)
ことし下半期に予定されているメッセンジャーアプリ「カカオトーク」プロフィールへの「いいね」機能追加をめぐり、さまざまな声が上がっている。

 メッセンジャーとして使用する「カカオトーク」のSNS化を「反対」する声も多い。公開対象を設定することのできるSNSとは異なり、「カカオトーク」は電話番号させ知っていれば誰でも相手のプロフィールを見れてしまう。そのため、基本プロフィールを空白のままにして、家族や親しい友人をマルチプロフィール(特定の人にだけ表示するプロフィール)に移すユーザーもいる。「カカオトーク」に「いいね」機能が追加されてSNS化されれば、メッセンジャー機能に特化した他のプラットフォームを使用したいという声も多く聞かれる。

 今月4日、第2四半期実績発表でナム・グンフン共同代表はことし下半期、「カカオトーク」プロフィールのアップデートを行うと明らかにした。既存のメッセンジャーの役割に「Instagram」のような相互作用を強化するという説明だ。このようなプロフィール内の「共感インターラクティブ機能」を全ユーザーに強制適用するのではなく、利用者が選択して使用できるようにするという。「カカオトーク」がこのような改編をおこなう理由は、高い利用率に比べて低い滞在時間のためだ。

 消費者データプラットフォーム「オープンサーバー」が発表した「SNSトレンドリポート2022」によると、「カカオトーク」は利用頻度では一日平均接続回数が「8.6回」で一位だったが、一回の平均利用時間は「YouTube」が「50.3分」でトップ、その後を「TikTok(32.8分)」、「NAVER(25.4分)」、「Instagram(18.2分)」が続き、「カカオトーク」は「13分」だった。

 滞在時間は、収益に直結する。ユーザーがどれだけ長く留まるか、その時間が長ければ「カカオトーク」内の広告事業である「ビジネスボード」の露出時間も長くなり、広告収益が得られるのだ。

 しかし、20〜30代の多くは「カカオトーク」の改編に否定的な反応を見せている。メッセンジャー機能だけで十分であり、今後SNS化されれば「他のメッセンジャーを利用したい」という声も多い。

 広告会社に勤務するKさん(28)は業務の特性上、名刺交換をするケースが多いため、カカオトークの基本プロフィールを「空欄」にしているという。Kさんは「仕事上で出会う人々も自由に見ることのできるメッセンジャーに『いいね』機能が追加されて、『いいね』の数まで見られると思うと、気になってしまう。『いいね』の数を見られるのが嫌でSNSは使用していないのに…」と言及。

 大学に勤務するPさん(29)は「(友人の)誕生日お知らせアラームが通知されると毎日気になるため、自分の誕生日アラーム機能(他人に知らせる機能)も解除した。それなのに、お祝いのために『いいね』機能を追加するという説明を聞いた。単純なメッセンジャーとして使いたいのに、気にしなければならない機能が増えたら、(カカオトークを)利用しなくなると思う」と明かした。

Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 4