19日、韓国食品コミュニケーションフォーラムによると、盆唐(ブンダン) ソウル大学病院 内科のイム・ス教授は、大韓医師協会誌に寄稿した論文(肥満と新型コロナウイルスの関連性)で「新型コロナウイルスは肥満の人にかなりのリスクをもたらす恐れがある」と記述した。
米国で新型コロナウイルス流行初期に行われた新型コロナウイルスの入院患者103人を対象にした研究でも、ボディマス指数35以上の高度肥満であれば、集中治療室での治療の可能性が高いことが分かっている。
イム教授は論文で「肥満は新型コロナウイルスのリスク要因である。肥満だと免疫システムが正常に作動しないことも考えられるが、新型コロナウイルスが免疫システムに悪影響を与え、肥満合併症を悪化させる恐れがある」と述べた。
肥満の人はT細胞など、免疫細胞に対する反応が弱くなり、より感染しやすい。肥満の人は、ワクチン接種の効果が低くなることも、新型コロナウイルスの流行時期に細心の注意を払うべき理由の一つだ。
肥満の人が新型コロナウイルスに感染すると、病院に入院し、集中治療室で治療した後の経過が良くないことも分かっている。これは、新型コロナウイルスに感染した肥満者の死亡リスクが相対的に高いということを意味している。高齢と心血管疾患、糖尿病など、肥満と関連性の高い疾患も新型コロナウイルスにかかった場合、重症化しやすい要因だ。
新型コロナウイルスのパンデミックは、肥満率を高める要素となっている。デリバリーを利用した食事が増え、健康食への意識が下がったためだ。デリバリーでの食事のメニューは、ピザ、ハンバーガー、フライドチキン、加糖飲料など、ファーストフードが多い。これらは、家庭で調理する健康食よりも肥満を誘発する可能性が高い。新型コロナウイルスのパンデミックによるソーシャルディスタンス強化で、地域の保健センター、体育館、プール、公園などの運動施設が、休館や使用禁止となったことも肥満率が高くなった要因だ。
肥満の人は、新型コロナウイルスが流行している中でも、禁煙や飲酒を控えるなど、より健康な生活スタイルと食生活を維持し、規則的な運動をする必要がある。イム教授は論文で「肥満の人が咳、痰、発熱や急激な血糖値の上昇、などの症状が現れた場合、すぐに病院で診察を受ける必要がある。肥満患者が普段服用している、ダイエット薬、糖尿病治療薬、ACE抑制剤、アンジオテンシン受容体拮抗薬、などの高血圧薬、スタチン系薬剤の服用を任意に中断してはいけない」と注意を呼びかけた。
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