中国メディアは、米国発の「脅威論」をけん制した(画像提供:wowkorea)
中国メディアは、米国発の「脅威論」をけん制した(画像提供:wowkorea)
中国の官営メディアは、“米国が対中前哨基地とされるグアムのミサイル防衛力を強化している”という外国メディアの報道に対し「グアムは真珠湾ではなく、中国はかつての日本ではない」と伝えた。

中国の官営英字紙“グローバルタイムズ”は、「中国の全面的なミサイル攻撃に対備するため、米国が自国領であるグアムのミサイル防衛力を向上させている」という最近の外国メディア報道に対応するかたちで先のように主張した。

これは、米国発の「脅威論」をけん制する一方、「中国は、かつて米国に敗戦した日本とは違う」という警告のメッセージだとみられる。

グローバルタイムズは社説を通じて「中国は米国と戦う意思がなく、中国は日本のように奇襲攻撃を仕掛け宣戦布告もなしに戦争をするようなことはない」としながらも「米軍が本当に台湾問題に対し軍事的に介入しようとし、中国との武力衝突に主導的に乗り出すのなら、われわれは必ずためらうことなく反撃する」と伝えた。

つづけて「グアムを含めた米軍基地は、中国軍の火力の射程距離内にある」と強調した。

これは「台湾問題は中国の内政であるため、米国が台湾に軍事介入すればそれは侵攻行為に該当し、中国としては正当な自衛権を行使することができるようになる」という主張である。

またグローバルタイムズは「米国は、太平洋戦争を始めた日本のハワイ真珠湾攻撃(1941年)を国家的屈辱としながらも、日本の政治家たちが太平洋戦争の戦犯たちの合祀されている靖国神社を参拝することを黙認している」と指摘した。

つづけて「戦後体制(平和憲法体制)を壊そうとしている日本右翼の衝動は、アジア・太平洋地域の最大危険要因の一つだ」とし「敵がどちらなのかを誤って把握した結果がどれほど深刻なのかは、歴史が数多くの悟りと教訓を伝えている」と説明した。

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