25日、業界によると、タクシー団体は、韓国政府に配車サービス手数料の導入を主張して出た。一年前にはこれに反対の声を出していたが、立場を180度変えたのだ。
タクシー配車サービス手数料は、配車サービス業界を掌握したスマートフォンアプリ「カカオT(カカオタクシー)」が開始し、導入された。カカオタクシーは、運営している「カカオTブルー」を呼び出す場合、最大3000ウォン(約305円)の手数料を受ける。
タクシー基本料金は当該地方自治団体が定める。ソウルの場合、タクシー基本料金は3800ウォン(約388円)で、2019年2月に800ウォン(約81円)引き上げられた。しかし、配車サービスを利用する場合、基本料がなんと6800ウォン(約695円)に上がるわけだ。
当該手数料は、カカオタクシー運営会社である「カカオモビリティ」とタクシー会社が折半する。タクシー運転手が不足し、夜間はもちろん昼間もタクシーをつかまえることが難しい状況となり、配車サービスの活用がさらに増えている。
さらに、カカオTを批判してきたタクシー業界も、配車サービス手数料を導入しようという立場に旋回しながら、実質、価格引き上げにつながる公算が大きい。当初、配車サービス手数料がタクシー基本料の引き上げを妨げていると反対したが、現実的に手数料を導入することが、料金引き上げに効果的という立場に変わった。
乗客たちもタクシーをつかまえることが難しくなり、「追い銭」を払ってでもタクシーに乗りたいという心理が大きくなっている。タクシー供給不足の問題で、タクシー難が深刻化しているが、政府がこれに手を打ち、コスト上昇の効果をもたらすことになったのだ。
政府は、配車サービス手数料をはじめとする弾力価格制の導入などを考慮する方針だ。国土部(国土交通省に相当)関係者は「現在、様々な方案を検討中」とし「需要・供給に合わせ、時間・距離料金を変動する方案も考慮している」と明らかにした。事実上タクシー費の引き上げの秒読み段階に入ったわけだ。
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