メンズファッションモデルの芸能界進出が活発になっている。

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1990年代を風靡したトップモデルのチャ・スンウォンが俳優として成功的な変身を収めて以来、モデルたちの芸能界進出はどんどん増えていく一方だ。キム・ナムジン、ソ・ジソブ、クォン・サンウなどもアパレルブランドの広告モデルとしてスタートしており、最近でもフュージョンドラマ『宮』の“皇太子”役のチュ・ジフン、『コーヒープリンス1号店』のイオンなどが、モデルからスター級俳優への転向に成功した。チャールズという芸名で活動中のチェ・ジェミンは、人気VJとしても活動中だ。

メンズモデルたちの転向は、何よりも芸能界で“元ファッションモデル”という修飾語が響きが良い興行カードとして作用するからだ。おかげで最終目的地を芸能界に定め、ファッションモデルを通過点とするケースも大幅に増えた。
<モデルライン>オ・スンジェチーム長は「たった2、3年の間に、メンズモデルを目指す人が2倍以上に急増した」「彼らのほとんどが、ファッションモデルを芸能界への通過点として認識していることに驚いている」と伝えた。
また、モデルエージェンシー<DCM>のキム・ヘミ室長も「直営するモデルアカデミーでは、男性は1期当たり約20人を選ぶのだが、志願者は200人に達する」という。

メンズファッションモデル(職)が人気なのには、スタイルとイメージを重視する社会的ムードと、その尖兵的な役割を果たすケーブル放送の役割が絶対的だ。
<Mnet>が放送したリアリティ番組<I AM a Model>は、ケーブル放送としては珍しく視聴率0.6%を上回るヒットを記録し、最近<東亜TV>が放送中の<セブンモデルズ>もまた、高い人気を博している。<オンスタイル>や<オリーブTV>などが輸入し放送するモデルオーディション番組も多くある。

こういった番組の場合、“華やかな衣装と完璧なスタイルの男女たち、シンデレラの誕生”など、若い年齢層が夢見る幻想的な世界を見せるというのがヒットの要因だ。

同徳(トンドク)女子大学衣装デザイン科チョン・ジェウ教授は、「メンズモデル(職)に対する選好は、“オルチャン”“モムチャン”などの外見が、成功するための保障資産になった時代を反映している最も顕著な現象」「女性モデルが芸能界に進出するには、身体条件がハンデとなる反面、男性は背が高いことが長所と認識されるのも、芸能界進出の前提条件としてモデルの人気を加速化させる要因」と説明する。

メンズキャラクターファッションの成長も、メンズモデルの地位を高めた1つの要因だ。最近、“ピーコック革命”(1960年代に好景気を迎えた米国で、メンズファッションが華やかになったことを表現した用語)の再現とも呼ばれるほど、メンズキャラクターブランドが躍進し、これを紹介するメンズファッション誌の創刊が相次いだ。自然とメンズモデルを使った写真撮影も増加した。

ファッションモデルに対する関心が高まり、モデル志望者も急増しているが、当のファッション業界はこのような気流を不安としている。
オ・スンジェチーム長は「メンズキャラクターのファッション市場が急成長してはいるものの、ファッション市場全体を見ると、現在も写真撮影やファッションショーなどの仕事は、女性に比べれば10分の2~3程度。それにも関わらず、モデルオーディションに参加する応募者はむしろ10人に7人が男性というのは、構造的に問題がある」と指摘する。

モデルを芸能界に進むための布石とするかぎり、ファッションモデル界の発展は遠いというのも1つの理由だ。根本的には、1年間にモデルアカデミーやモデル学科を通じて輩出される新人モデルだけで数百人は越えるが、彼らの中でモデルの後光を背に芸能界に無事たどり着くケースは、“砂浜で針を探す”ほど珍しいことなのだ。
「新人モデルにも関わらず、本人が芸能人であると錯覚し、本業がおろそかになり、雑誌撮影のスケジュールを決めておいても、連絡を取らないといった異常な行動をする人たちも大勢います。モデルにせよ俳優にせよ、職業人の基本前提は誠実性ということを考えれば、最近のモデルブームが彼らの人生にとって毒になっているのかもしれません」

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