1987年8月29日、韓国・キョンギド(京畿道)ヨンイン(龍仁)郡の五大洋株式会社の工芸品工場で集団自殺事件が発生した。
この事件の舞台「オデヤン(五大洋)」とは、名目上は工芸品を製造する株式会社だが、実際は経営者のパク・スンジャ(朴順子)が主宰する新興宗教で、順子は教祖兼社長を務めていた。
1987年8月29日、朴順子と息子や家族、会社の従業員32人が、工場内の食堂の天井裏で、手が結ばれ、首には紐が巻かれた状態で発見された。発見時、全員が死亡していた。
事件が起きる前、社債70億ウォン(現在のレートで約7億円)の返済をめぐって一部信者の債権者とトラブルを起こしていた。そのため、警察は教祖が社債返済を苦にして信者でもある従業員を道連れにして自殺を図ったと判断。「カルト教団特有の集団自殺事件」と結論付けた。
しかし、死因は服毒や絞殺だったことがわかり、「本当に集団自殺だったのか?」と多くの疑問点が残る事件で、いまでも「不可解なミステリー」として韓国人の記憶に鮮明に残る事件だ。
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