就任後初めて訪韓したサルモン人権報告官はこの日の午後、ソウルのホテルで記者会見を開き「(北朝鮮が)私と協力するようになることを希望する。そうして協力の機会の扉が開き、小さな変化を起こしていくことができるよう望んでいる」と語った。
サルモン人権報告官は「訪韓期間、北朝鮮内で人権侵害に遭った被害者と北朝鮮離脱者・利害関係者の話を聞くことをまずは優先する」とし「私は委任の権限を遂行する間、被害者中心のアプローチ法をとろうと思う」と強調した。
つづけて「多様な市民社会団体のおかげで、北朝鮮の人権事項に対する全体的な絵を描くことができた」とし「被害者のための責任究明と正義の実現・南北平和運動・食糧のアプローチ・人道的支援の提供・北朝鮮住民の情報へのアプローチ不在・強制労働の慣行・新型コロナウイルス感染症および北朝鮮側の防疫措置事項の論議・中国に拘禁された北朝鮮離脱者・強制北送された人たち・北朝鮮離脱者の韓国再定着と統合支援について学んだ」と語った。
サルモン人権報告官は「高位関係者との面談を通じて、北朝鮮内の人権事項を改善し人道的支援を提供する方案を模索しようとする意志を確認することができ、これを肯定的に受け止めている」とし「韓国政府が北朝鮮離脱者から収集する情報を、認識の引き上げと今後の責任究明保障に活用できる方案を話し合った」と語った。
また「希望することだが、朝鮮民主主義人民共和国の関係者と対話を交わすことができることを望む」とし「朝鮮民主主義人民共和国内の人権状況がどうなっているのか把握できないことが、委任の権限を遂行しながら解決すべき大きな難題の一つだ」と語った。
サルモン人権報告官は「これから引き続き情報とデータを収集し国際社会に提出して、北朝鮮住民が直面している困難を知らせるよう努力していく」とし「最初の報告書は、ニューヨークで開催される国連総会に提出する」と語った。
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