韓国日報など多数の韓国メディアによると、ソウル市は1日、年末から深夜タクシー乗車難を解消するためにタクシーの料金割増率を最大40%まで広げ、来年からタクシーの基本料金を3800ウォン(約390円)から4800ウォン(約490円)に1000ウォン(約100円)引き上げる。こうした内容を盛り込んだ「深夜乗車難解消のためのタクシー料金調整計画意見聴取案」をソウル市議会に提出した。
計画案によると、市は現在、午前0時から午前4時まで適用される深夜割増を12月初旬から、午後10時から午前4時まで2時間拡大し、20%に固定された割増率も最大40%まで増やす。深夜時間帯の基本料金は最大5300ウォン(約545円)が適用される予定だ。
来年2月からは基本料金体系も変える。現行3800ウォンの基本料金を4800ウォンに引き上げると同時に、基本距離は2キロメートルから1.6キロメートルに減らす。
距離の料金基準は「132メートル当たり100ウォン」から「131メートル当たり100ウォン」に、時間の料金基準は「31秒当たり100ウォン」から「30秒当たり100ウォン」にそれぞれ調整する。料金がより早く、よく上がるようにした。
ただし、ソウル市から外に出る場合、割増は現行の20%そのまま維持する。これで最大40%まで拡大する深夜時間帯の基本料金は6,700ウォン(約688円)まで急騰するとみられる。
ソウル市は5日、市民公聴会を開き、このような方案を議論する。最終案は公聴会と市議会の意見聴取後、物価対策委員会を経て確定する予定だ。
ソウル市のこのような方針について、韓国経済新聞の3日付社説では、「料金引き上げ効果がタクシー運転手の実質的な処遇改善につながるよう、誘導することが重要だ」と指摘した。
文化日報の2日付社説では、「今回の料金引き上げ騒動は、政府と国会が民間のモビリティ革新を規制したことによる自ら招いた弊害だ。タダやUberなどが活性化されていれば、今のような深刻なタクシー乗車難や、大幅な料金引き上げもなかっただろう」と主張した。
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