リュ・シウォン の最新ニュースまとめ
エリザベス女王は1952年2月6日、父のジョージ6世が急死したことを受けて25歳の若さで即位。英国をはじめ、カナダやオーストラリアなど英連邦加盟15か国の国家元首を務め、世界の現役君主の中で最長の在位期間を誇った。王室の発表によると、8日、滞在先のスコットランドのバルモラル城で死去した。96歳だった。
女王の死去を受け、王位継承1位の長男チャールズ皇太子がチャールズ3世として新国王に即位した。新国王は声明を発表し「愛する母である女王の死は、私と家族にとって大きな悲しみだ」とした。トラス首相も官邸前で演説し、「英国が偉大な国であるのは女王のおかげだ。その義務への献身はわれわれの手本だ」と称賛した。
女王の死は韓国を含む各国メディアが速報で伝えた。エリザベス女王と韓国の縁といえば1994年4月の国賓訪問が思い出される。当時のキム・デジュン（金大中）大統領夫妻の招待を受け、3泊4日の日程で訪韓した。1883年に両国が韓英友好通商航海条約を締結して国交を結んで以降、英国の国家元首として初めての訪韓で、その後の韓英関係の発展につながる歴史的な出来事の一つとして挙げられる。
エリザベス女王は滞在中に73歳の誕生日を迎えた。「最も韓国的で自然な姿を見たい」との希望で訪れた南東部のキョンサンプクド（慶尚北道）・アンドン（安東）にある民俗村「ハフェマウル（河回村）」では祝い膳が用意され、韓国の伝統的な歓待を受けた。韓国紙・中央日報によると、祝い膳は果物、韓国にゅうめん（ククス）、湯で肉、蒸し物、スープなど47種類の伝統宮中料理が用意されたという。
また、村内の由緒ある古宅を訪問した際には、靴を脱いで部屋の中に入るなど、韓国の礼法を尊重する姿が、韓国国民に深い印象を残した。
「安東を愛した英女王、エリザベス2世、96歳で逝去」の見出しで女王と韓国との縁について報じた韓国メディアのファイナンシャルニュースは、伝統芸能の観覧や、地元の子供との触れ合い、誕生日の祝い酒を味わう様子など、当時、聯合ニュースが配信した写真を掲載した。
河回村は、朝鮮時代につくられた集落がそのままの姿で残り、今も子孫が生活している。高麗時代の終わりごろから官職についた、リュ・ジョンエ（柳従恵）がこの地に開基して以来、大儒学者として知られるリュ・ウンヨン（柳雲竜）や、文禄・慶長の役の時に領議政（時の総理大臣）だったリュ・ソンヨン（柳成竜）を筆頭に多くの偉人を輩出してきたため、朝鮮半島南部を代表するヤンバン（両班、官僚機構・支配機構を担った支配階級の身分）の村として位置づけられてきた。両班の子孫で、日本でも人気がある俳優のリュ・シウォンの実家も河回村にある。
エリザベス女王の死去を受けて、河回村がある慶尚北道のイ・チョル知事は9日、哀悼の意を表した。イ知事は「1999年4月21日、エリザベス女王が韓国の慶尚北道・安東を訪問して下さり、とても嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいだった」と振り返った。また、「女王に河回村を『韓国の中の韓国（Korea in Korea）』と絶賛していただいたことで、慶尚北道の道民は大きな自負心を持つことができた」とした。
河回村保存会は9日、女王を追悼する像を村内に設置。死を悼んでいる。
尹大統領も同日、哀悼の意を表し、「エリザベス女王は人間の自由を守ることに強い信念を持っていた。威厳ある偉大な遺産を残した」と称え、「思いやりの心と善行は私たち皆の記憶に残り続けるだろう」とツイッターに英文のメッセージをつづった。
女王は生前、バッキンガム宮殿に参上した新任の駐英韓国大使など、韓国人に会うたびに訪韓当時の思い出を語っていたという。
Copyrights(C)wowkorea.jp 3
