19日の対政府質疑で答弁する権氏(共同取材)=19日、ソウル(聯合ニュース)
19日の対政府質疑で答弁する権氏(共同取材)=19日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の権寧世(クォン・ヨンセ)統一部長官は20日、国会外交・国防・統一分野の対政府質疑に出席し、「北(朝鮮)が政府の非核化ロードマップである『大胆な構想』に応じていないが、水面下での対話が必要ではないか」との与党議員の質問に対し、「まだ北との水面下の対話チャンネルはなく、対話は行われていない」と述べた。 一方、権氏は対北朝鮮問題において「公開での対話が全てではない可能性があることには同意する」として、水面下での対話の必要性は排除しなかった。 北朝鮮の非核化措置に合わせて経済支援などを行うという尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の「大胆な構想」に関しては、北朝鮮への他の提案とは異なり、「積極的に対話に応じざるを得ないようにする措置が含まれている」と説明。北朝鮮を対話の場に引き出す方法として抑止(Deterrence)と断念(Dissuasion)、対話(Dialogue)のいわゆる「3D」政策を提示した。 北朝鮮が「大胆な構想」を拒否していることについては「予見された状況だ」として、「3Dによって対話をせざるを得ないようにするのが政府の考えだ」と述べた。 権氏は、北朝鮮と将来的に信頼関係が築ければ軍事政策協力を議論するということではなく、初期から軍事政策協力を話し合うこともできるとして、「大胆な構想」に応じるよう改めて求めた。 このほか、韓国は秋夕(中秋節、今年は9月10日)の連休前に朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族問題の解決を話し合う当局間の会談を提案したが、北朝鮮からは回答がないと明らかにした。 また、「離散家族問題を北の善意だけに頼るパターンを変え、人権問題としてアプローチすべきだ」との指摘に、権氏は「人道的問題を人権問題とパッケージにして国際的な協力を求め、国際社会で圧力をかけてでも解決できるようにする」と述べた。
Copyright 2022YONHAPNEWS. All rights reserved. 40