韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領と岸田文雄首相は21日(現地時間)、米ニューヨークで「対面」したことについて、両政府が再び「温度差」をみせた。韓国政府は今回の両首脳の対面を「略式会談」と明らかにした一方、日本政府は「歓談」と規定した。

日韓首脳はこの日、国連総会場近くのカンファレンスビルで約30分間対話した。韓国大統領室は、“日韓首脳の略式会談の結果”書面会見で「両首脳は、懸案を解決し両国関係を改善する必要性に共感し、このため外交当局での対話を加速化させることを外交当局に指示し、引き続き協議していくことにした」と明らかにした。

しかし共同通信によると、日本政府は「両首脳が元徴用工問題をはじめとした懸案解決のため、外交当局間の協議を加速化させることに合意した」とし「歓談した」と発表した。

これは「事前にテーマを定め行なわれた正式会談ではない」という日本政府の認識が反映されたものだとみられる。

今回の日韓首脳会談は、初めから微妙な温度差をみせていた。韓国大統領室は「日韓首脳会談をする」と発表したが、日本側では「まだ決まっていない」「合意した事実はない」など、互いに内容が食い違っていた。会談実現までは「ノーコメント」が続き、会談の場面もメディアに公開されなかった。

今回の首脳会談に同席した日本政府の関係者は「着席した状態で行なわれ、雰囲気は真剣勝負であった。尹大統領側がより多く発言した」と伝えたと、TBSテレビをキー局とするJNNが報道した。

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