「ごめん、愛してる」の名シーンを再現したソ・ジソブ。(画像:画面キャプチャ)
「ごめん、愛してる」の名シーンを再現したソ・ジソブ。(画像:画面キャプチャ)
tvN「ユ・クイズ ON THE BLOCK」(以下、「ユ・クイズ」)に俳優ソ・ジソブが出演した。10月12日(水)放送の第164話は“千の顔”特集で、最後を飾ったのがソ・ジソブだった。

ソ・ジソブ の最新ニュースまとめ

MCのチョ・セホとは初対面だったが、ユ・ジェソクとは伝説のバラエティー「無限に挑戦」(MBC)で共演し、親交が深かったソ・ジソブ。ただ、トークだけの番組に出演するのは初めてなので、前日は寝そびれてしまったとか。どうやったら面白くできるか、考えていたそうだ。

そんなソ・ジソブだったが、オープニング早々、座っていたミニチェアから、バランスを崩したのかズッコケてしまい、ユ・ジェソクも大笑い。つかみはOKで、これで一気に開放されたのか、その後ソ・ジソブは名シーンの再現から、黒歴史(?)のエピソードまで赤裸々に素顔を垣間見せていた。

そもそも今回の出演は“千の顔”特集で、「千の顔を持つ天性の俳優」という紹介を受けたソ・ジソブだったが、本人は「1000ウォン紙幣の顔ではないんですか?」と自虐的に笑った。そう、ソ・ジソブといえば、1000ウォン札の肖像画になったテゲ・イファン(退渓李滉)に似ていると有名で、バラエティーなどでイジられたりもしていたのだ。

ユ・ジェソクの話では、そんなこともあり“千の顔”特集にふさわしいソ・ジソブに出てほしいと思っていたところ、ちょうど映画「自白」の公開(10月26日)も控えていたので、ぴったりのタイミングだったのだとか。お互い“ウィンウィン”だと明かし、ソ・ジソブもしっかり映画の宣伝ができたし、それ以上にソ・ジソブの人柄がより伝わったのではないかと思う。

早いもので、俳優生活28年目のソ・ジソブは、ジーンズブランドのモデル選抜大会で優勝し、芸能界デビューしたいきさつから語り始めた。当時、その選抜大会にはウォンビンとソン・スンホンもいたそうだが、本人は全く覚えておらず、後でソン・スンホンから聞いたとも。また、当時はチャン・ドンゴン、ハン・ジェソク、ソン・スンホンといった二重のイケメン顔が人気だったので、俳優としての可能性を否定されることがあったそうだが、2004年に運命の作品に出会う。

それが、「バリでの出来事」と「ごめん、愛してる」だ。特に、「ごめん、愛してる」は名シーンとして語り継がれている「メシ食うか、キスするか?メシ食うか、俺と寝るか?メシ食うか、俺と暮らすか?メシ食うか、俺と死ぬか?」を生み出したが、それをユ・ジェソクがここでやってほしいとムチャぶり。それをソ・ジソブが断るどころか、集中して全力でやるという男気を見せ、終わった後には「恥ずかしいですね」と笑顔になるところまで、プロらしさと人間味あふれる姿が好感でしかなかった。

そして、この2作で人気絶頂期を迎えた途端、入隊することになり、多くの俳優らと同様に、そのブランクが心配・不安だったというソ・ジソブ。成人してから、家族を守る立場となり、芸能界に入ったのも、家長としてお金を稼ぐことが目的だったので、なおさら不安を感じていたそうだ。それが、4年ぶりに復帰した映画「映画は映画だ」で良い結果を残したことで、演技への自信もついていき、ドラマ「私の恋したテリウス〜A Love Mission〜」ではデビュー23年にして「2018 MBC演技大賞」で演技大賞を受賞するまでに。責任感が自分の原動力になっていたという話が興味深かった。

また、この日は何度もソ・ジソブが脂汗をかき、ハンカチで汗を拭う場面が出てきた。その話題というのが、ラッパーとして9枚のアルバムを出していること、“マジシャンファッション”など独特なファッションセンスが世間を驚かせたこと、約20年前、タレントのホン・ジンギョンと合コンしたことなどだ。いわゆる“黒歴史”ということだが、話題に事欠かなく、エピソードが出るわ出るわ。

ホン・ジンギョンとの合コン話では、機転を利かせたチョ・セホが、その場でホン・ジンギョンに電話をかけ、当時のことをあまり覚えていないというソ・ジソブの代わりに、ホン・ジンギョンに当時のことを聞く場面も見どころだった。

このように終始、笑いに満ちたトークが展開されていたが、現在の悩みとして、どうしたら愛する人たちとより幸せに暮らせるか、どうしたらもっとより良い俳優になれるだろうか、といったことを考えていると真剣な表情も見せたソ・ジソブ。俳優という仕事に関しては、もしかしたら自分に新しさがなく、ずっと同じ演技を繰り返しているだけなのではないのか、と自分自身に問いかけているそうだ。

現在も第一線で走り続けているが、ゆっくり下っていきたいと語った理由も印象的だった。一緒に仕事をした俳優や監督、特に新人監督と仕事をすることが多かったので、そういう人たちに成功してもらいたいのだとか。自分がそういう気運を分けたことで周りも成功できたら、それは幸せなことだという。“良い人だからこそ、良い演技ができる”という信念を持つソ・ジソブは、「良い気運を届けられる人になりたい」「だから、ゆっくり下っていきたい」と明かした。「2018 MBC演技大賞」の大賞を受賞したスピーチでも語っていた。「良い俳優である前に、良い人になれるよう、努力していきます」と。

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