<W解説>フィギュア元世界女王キム・ヨナさんが結婚報告=国民もIOCも祝福(画像提供:wowkorea)
<W解説>フィギュア元世界女王キム・ヨナさんが結婚報告=国民もIOCも祝福(画像提供:wowkorea)
2010年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子金メダリストのキム・ヨナさん(32)が22日、声楽家のコ・ウリムさん(27)とソウル市内のホテルで結婚式を挙げた。式は非公開で行われたが、キムさんは翌23日に自身のインスタグラムを更新し、ファンに感謝を伝えるとともに、純白ドレス姿の写真を20枚投稿した。これにファンらからコメントが多数投稿され、お祝いムードに包まれている。

キム・ヨナ の最新ニュースまとめ

 キムさんはソウル近郊のキョンギド(京畿道)プチョン(富川)市生まれ。5歳からスケートを始め、7歳の時にコーチから「才能がある」と見い出され、本格的に競技に取り組むようになった。2003年の韓国選手権で史上最年少(12歳)優勝を果たし、「神童」と呼ばれた。ジュニア大会で好成績を重ねた後、2009年世界フィギュアスケート選手権で初優勝。世界的にその名が知られるようになった。2010年には米タイム誌のオンライン投票で「世界で最も影響力のある100人」ヒーロー部門で2位に選ばれた。また、同年にNHKと韓国の公共放送KBSが行った日韓市民意識調査で「相手国人で思い浮かべる人物」の6位(3%)に入った。2010年バンクーバー五輪銀メダリストの浅田真央さんと長くライバル関係にあったことから、日本でも広くその名が知られている。同五輪でキムさんは浅田さんを制して金メダルを獲得。韓国では「国民の妹」「フィギュア・クイーン」「フィギュアの妖精」と呼ばれ、伝説的な存在となった。

 銀メダルを獲得した2014年のソチ五輪後に引退してからはフィギュアスケートの指導や慈善活動などを行ってきた。国連児童基金(ユニセフ)国際親善大使も務めており、昨年6月には、開発途上国への新型コロナウイルスワクチンの供給支援のために10万ドル(約1100万円)をユニセフ韓国委員会に寄付した。また、先月には韓国文化体育観光部(部は省に相当)が英ロンドンの韓国文化院で開催した「韓服(韓国の伝統衣装)ファッションショー、韓服ウエーブ」に参加。自らがデザインした韓服を身にまとい、撮影に臨んだ。

 今年7月、キムさんが結婚することが事務所から発表されると、韓国はもちろん、日本を含む海外メディアが速報した。

 結婚相手のコさんは歌手グループ「FORESTELLA」のメンバーとして活動している。コさんは韓国の名門・ソウル大学で声楽を専攻した。2017年にJTBCで放送されたオーディション番組「ファントム・シンガー シーズン2」に出演して優勝し、その名が広く知られるようになった。キムさんとは2018年のアイスショーに招待歌手として出演した際に知り合い、その後、約3年間の交際を経て結婚することになったという。

 2人の結婚が発表された当時、韓国のネット上では、キムさんが教会で受けた洗礼名とコさんのグループ名の共通点が話題になった。キムさんはかつてソウル市内にある教会でカトリック教の洗礼を受け、「stella」という洗礼名を授けられた。一方、コさんの所属グループは「Forestella」で一部が重なることから、ネット上では「stellaがつないだ不思議な縁」として盛り上がった。

 結婚式は22日、両家の親族と知人を招き、ソウル市のシルラ(新羅)ホテルで、非公開により行われた。キムさんは翌23日にインスタグラムでウエディングドレス姿の写真を投稿しつつ、式を挙げたことを報告。「良い人に出会い、未来を約束した。多くの祝福の中ですてきな式を挙げた。祝福してくれた全ての人に心から感謝する」とつづった。その後もコさんと見つめあう様子など、幸せあふれる写真を立て続けに20枚公開。「終わり!! 」と締めくくった。これに、コメント欄には祝福のメッセージとともに「ヨナ、本当にきれい」「もっとあげて!100枚でも200枚でも」などと投稿が殺到し、盛り上がった。また、IOC(国際オリンピック委員会)も公式アカウントで「結婚おめでとう」と韓国語で祝福した。

 韓国ではキムさんが着たウエディングドレスのブランドについてや、結婚式の引き出物についてなど話題が尽きず、「国民の妹」の結婚を、まるで自身の娘を嫁入りさせたような雰囲気に包まれている。

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