Rain(ピ) の最新ニュースまとめ
「Take1」は、アーティストたちが「生涯で最も意味のある1度のステージ」を作っていく過程を描いたリアル音楽ショーで、ネットフリックス・コリア制作の初の音楽プロジェクトだ。今月14日から、ネットフリックスを通じて世界に配信されている。
出演者のうち、歌手Rainは青瓦台で公演を行った。Rainは青瓦台の本館など、各所に設けられたステージでパフォーマンスを披露した。しかし、青瓦台での撮影に国会文化体育観光委員会に所属する最大野党「共に民主党」のイ・ビョンフン議員が「文化財庁がネットフリックスに撮影特例を許可した」と問題提起した。
前述のように、「大統領府観覧規定」は、営利行為には青瓦台の使用許可を認めていない。規定は今年6月7日に制定され同月12日に施行された。また、既定は同月20日以降に申請があったものから適用するとの付則がつけられた。
Rainの公演は制定直後の10日に青瓦台使用の申請があり、撮影は17日に行われたことから、規定上問題はないが、イ議員は文化財庁が撮影日に合わせてこの付則を設けたのではないかと指摘している。
これに、文化財庁は「特別扱いはない」とした上で、「(公演の)撮影は青瓦台の姿が国際的なOTT(オーバー・ザ・トップ)プラットフォームであるネットフリックスを通じて世界に配信されるということで撮影を許可した」と説明した。
また、同番組の演出プロデューサーのキム・ハクミン氏は13日に行われた番組の制作発表会で「Rainが全世界に青瓦台を紹介したいと言い、青瓦台での撮影を交渉した」と話し、「青瓦台の本館内部、芝生などを傷つけないよう、カーペットを新たに敷き、芝生に保護剤をまくなど撮影は大変だった」と振り返った。
青瓦台をめぐっては、先の大統領選で、ムン・ジェイン(文在寅)前政権の「密室政治」を批判した尹大統領が、国民との距離を縮めたいと「青瓦台を国民にお返しする」と宣言。尹氏の大統領就任式に合わせ、市民に開放された。1948年の政権樹立以来続いてきた権威主義的な「青瓦台時代」を終わらせたことは、韓国現代史における大きな転換点となったと評価する声もある。
一般開放されて以降、多くの観覧者が訪れ、今月2日、累計200万人を超えた。これはソウルの主要観光スポットの一つである朝鮮王朝時代の宮殿「キョンボックン(景福宮)」の年間観覧者数(108万人)の1.9倍にあたり、聯合ニュースによると、青瓦台国民開放推進団の関係者は「異例」と評価している。
今回、青瓦台で、音楽番組の撮影が行われたことが物議を醸しているが、今年8月には、ファッション誌「VOGUE(ボーグ)」の撮影が行われ「国の品格を下げる行為」として批判が上がった。モデル5人が民族衣装の韓服をモチーフにしたドレスなどを着て、青瓦台の本館や迎賓館などで撮影に臨んだ。モデルの一人は派手なピンクのドレスを着て、椅子の上に横たわるポーズを取った。迎賓館の宴会場では5人全員が一緒にカメラに収まった。
この撮影は文化財庁とVOGUEのコラボによるもので、同庁の「文化遺産訪問キャンペーン」の一環だった。文化財庁の関係者は当時「文化遺産への関心が、実際に現地への訪問につながるようにするため、VOGUEとのコラボレーションを企画した」と説明したが、ネット上で「大統領府は撮影セットか?このまま行けば大統領府でドラマを撮るようになるぞ」などと批判的なコメントが多数上がった。一方、「新鮮で映える」「エジプトのピラミッドやフランスのベルサイユ宮殿でもこうした写真を撮るよ」「国家の品格うんぬん言う話ではないだろう」と擁護する声も見られた。
74年ぶりに開放された青瓦台。今後どのように活用することが最も望ましいのか。模索は続いている。
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