韓国の第3四半期は0.3%成長にとどまり1年ぶりに最低水準…来年はさらに低迷懸念=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国の第3四半期は0.3%成長にとどまり1年ぶりに最低水準…来年はさらに低迷懸念=韓国報道(画像提供:wowkorea)
今年の第3四半期(7月~9月期)の成長率が0.3%にとどまった。かろうじて市場の予想値より高かったが、1年ぶりの低水準となった。全世界的な景気鈍化の影響を受けて輸出が停滞する中で、高金利・高物価に加え消費まで萎縮するとみられており、韓国経済の成長が急速に鈍化しかねないと懸念されている。

韓国銀行は27日、今年の第3四半期の実質国内総生産(GDP)の前期比成長率(速報値)が0.3%と集計されたと発表し、先日イーデイリーが韓国国内の証券会社のアナリストを対象に行ったアンケート調査で予想された第3四半期のGDP成長率予想値(0.1%)を上回った。前年同期比でも3.1%成長し、市場予想値(2.7%)を上回った。残りの第4四半期がマイナス成長になったとしても、韓国銀行の今年の成長率予想値(2.6%)は達成可能と予想されている。

しかし、第3四半期の成長率は、昨年の第3四半期に0.2%を記録して以来1年ぶりの最悪の成績となった。今年の第1四半期(0.6%)、第2四半期(0.7%)と比べても大幅に低く、景気減速が始まったと分析されている。第3四半期の輸出は運送設備やサービスなどを中心に1.0%増加したが、輸入部門は原油、機械および装備などを中心に5.8%も急増した。輸入超過により、純輸出は全体の成長率を1.8%引き下げた。さらにGDPの約半分を占める民間消費が前期比1.9%増加し、成長を支えた。

ただし、金利の引き上げ基調が続き消費心理が大きく萎縮すると予想されているうえに、韓国の最大の輸出品目である半導体の需要が鈍化するなど、景気後退圧力がさらに高まっている。ソガン(西江)大学経済学部のホ・ジュンヨン教授は「来年には全世界的に景気鈍化が深化し、消費や投資、政府の支出、輸出全てが悪化する見込み」と述べ、「通貨政策は物価安定のために金利を上げるとしても、金融・財政政策は企業部門の信用収縮などの問題解決に焦点を合わせるべきだ」と強調した。
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