ユニセフ、「北朝鮮の子供29万人に混合ワクチン接種」

国連児童基金（UNICEF /ユニセフ）は予防接種時期を逃した北朝鮮の子供およそ29万人が去る9月、混合ワクチンを接種したと明らかにした。

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　ユニセフが「2022年第3四半期東アジア・太平洋地域人道主義状況報告書」でこのように明らかにしたと米国の声（VOA）は1日、報道した。

　ユニセフが北朝鮮の子供たちに接種した混合ワクチンはジフテリアや破傷風、百日咳、B型肝炎、脳髄膜炎など5つの病気を予防するためのワクチンだ。

　接種対象は昨年6月からことし5月の間に、混合ワクチンを1次接種しなければならなかったが、北朝鮮当局の新型コロナウイルス防疫措置のせいで接種時期を逃した子供たちで、ユニセフは対象者のほぼ100%がワクチン接種を終えたと明らかにした。

　北朝鮮は2020年1月、新型コロナウイルス流入を防ぐため、国境を封鎖。国際救護団体の支援物資も相当期間、北朝鮮に搬入されなかった。ユニセフはことし2月、中朝貨物列車の運行がしばらく再開された時期を利用して、北朝鮮に混合ワクチンを提供したことがわかった。

　また、ユニセフはことし第3四半期まで妊娠可能な女性17万8600人に葉酸サプリメントを提供し、妊婦や授乳女性11万1600人に栄養補充剤を供給したと伝えた。

　急性栄養失調を患っている子供2万4300人余りの治療に使えるすぐに食べられる栄養補助食品（RUFT）1万8000箱も支援したと紹介した。

　ユニセフ東アジア・太平洋地域の報道官はコンヒ、対北追加支援計画に対するVOAの書面質疑に「子供のための追加ワクチンだけでなく、保健、栄養、飲料水、衛生物資伝達のために北朝鮮当局と緊密に協力している」と述べた。