【ソウル聯合ニュース】韓国海軍の最新鋭の軍需支援艦「昭陽」(1万1000トン級)が1日、日本の横須賀港に入港した。29日に南部の鎮海港を出た同艦は海上自衛隊が6日に開催する国際観艦式に参加するほか、6、7の両日に東京湾一帯で行われる捜索・救難共同訓練(SAREX)に参加する。 韓国海軍は観艦式に参加する国との交流などを計画していたが、ソウルの繁華街・梨泰院で起きた雑踏事故の哀悼期間であることを踏まえ、親善交流などは行わない方針を明らかにした。 韓国と日本は1999年からSAREXを実施し、韓国が2015年に日本の観艦式に参加した際も実施した。2017年以降は行っていない。 今回のSAREXには韓日だけでなく、米国、英国、オーストラリア、カナダ、インド、インドネシア、マレーシア、パキスタン、シンガポール、タイ、ブルネイの13カ国が参加する。 観艦式に合わせ、7、8の両日には西太平洋海軍シンポジウム(WPNS)が開かれ、韓国からは李鍾皓(
イ・ジョンホ)海軍参謀総長が出席する。WPNSには観艦式参加国だけでなく、中国なども含む約30カ国が参加し、他国艦艇と海上で予期せず遭遇した場合の行動規範を定めた「海上衝突回避規範(CUES)」などが議題になる見通しだ。 韓国は2002年と15年に日本の観艦式にそれぞれ駆逐艦を派遣している。日本は1998年と2008年に韓国の観艦式に参加した。 韓国は今回、7年ぶりの参加となる日本の観艦式に戦闘艦でなく軍需支援艦を派遣した。観艦式のハイライトである対艦敬礼で、太平洋戦争当時の旧日本軍の軍旗のような旭日の意匠を用いた海自の自衛艦旗に韓国の戦闘艦乗組員が敬礼する姿を見せることを避けたといえる。 韓国は18年に南部・済州島での国際観艦式に日本を招待した際、海自の自衛艦旗でなく国旗の掲揚を要請。日本はこれに応じず、参加自体を取りやめた。 海自が開催する国際観艦式への参加を巡っては、政界でも賛否が交錯したが、政府は海上自衛艦旗が国際社会で認められていることに加え、北朝鮮の核・ミサイル脅威の高まりにより安全保障情勢が厳しくなっていることなどを考慮し、参加を決めた。
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