今月2日、竜山警察署を家宅捜索する特別捜査本部の関係者=(聯合ニュース)
今月2日、竜山警察署を家宅捜索する特別捜査本部の関係者=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国警察庁の特別捜査本部は8日、ソウルの竜山区梨泰院で先月29日に起きた雑踏事故を巡り、警察庁やソウル警察庁、竜山警察署など55か所の家宅捜索に入った。156人が亡くなった同事故では、警察の対応の不備が明らかになっている。

 家宅捜索の対象となったのは、警察トップの尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長、金光浩(キム・グァンホ)ソウル警察庁長ら警察上層部のオフィスのほか、ソウル警察庁の情報・警備部長室と112(緊急通報)状況室長室、竜山警察署の情報・警備課長室など。

 特別捜査本部は竜山区庁にも捜査員を派遣し、区長室をはじめとする19か所で関連資料などの押収を進めている。ソウル市の消防災難(災害)本部など消防関連の7か所とソウル交通公社本部、梨泰院駅も家宅捜索中だ。

 特別捜査本部は事故に関する容疑者や参考人の携帯電話、ハロウィーンイベント関連の書類、防犯カメラ映像、パソコンに保存されたデータなどを押収する計画にしている。

 同本部は今月2日、雑踏事故に関して初の強制捜査に踏み切り、ソウル警察庁や竜山警察署、竜山区庁などの家宅捜索を行った。


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