<W解説>サッカーW杯、12年ぶりの決勝トーナメント進出を狙う「アジア最強」自負する韓国(画像提供:wowkorea)
<W解説>サッカーW杯、12年ぶりの決勝トーナメント進出を狙う「アジア最強」自負する韓国(画像提供:wowkorea)
4年に一度開催されるサッカーの祭典、FIFA(国際サッカー連盟)ワールドカップ(W杯)カタール2022の開幕を20日に控え、韓国でも関連のニュースが熱を帯びてきた。韓国は1986年のメキシコ大会から今大会まで10大会連続の出場で、アジア勢では最多を誇る。昨季にイングランド・プレミアリーグでアジア人として初の得点王に輝いたエースFWソン・フンミンや、欧州のビッグリーグでもトップレベルのセンターバックとして注目されるDFキム・ミンジェら、世界のトッププレイヤーを擁する韓国代表。2002年の日韓共催大会以来、12年ぶりの決勝トーナメント進出を狙う。

ソン・フンミン の最新ニュースまとめ

 「アジア最強」を自負する韓国だが、1次リーグを突破したのは、アジアの国として過去最高の4位になった2002年の日韓共催大会と、ベスト16入りした2010年の南アフリカ大会の2回のみ。直近の2大会では1次リーグで敗退した。FIFAの世界ランキングは28位。

 FIFA傘下の国際スポーツ研究所(CIES)が16日(現地時間)に発表した、今大会に出場する32か国の選手たちの全体移籍金価値で、韓国代表チームは移籍金合計が1億5900ユーロ(約220億円)で、32か国中、26位だった。韓国代表チームで価値が最も高いと評価された選手はソン・フンミンで4600万ユーロ(約63億円)。これは韓国代表チーム全体価値の約3分の1に相当する。出場国の中で価値が最も高いと評価されたのはイングランドで14億9900万ユーロ(約2700億円)だった。

 韓国代表の主将で、絶対的エースのソン・フンミンは北東部のカンウォンド(江原道)チュンチョン(春川)市出身の30歳。小・中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2020年にドイツのブンデスリーガSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーに移籍した。移籍金はアジア人最高額の3000万ユーロ(約43億6200万円)。2016年シーズンから昨季まで毎シーズン10ゴール以上を記録。そして昨季は23ゴールを記録し、アジア人初のプレミアリーグ得点王に輝いた。

 米国のスポーツ専門チャンネルESPNが選定した「2022カタールワールドカップ最高の選手トップ50」でソン・フンミンは13位にランクインした。アジアの選手でトップ50人に入ったのはソン・フンミンだけだ。ESPNは「韓国はいつにもまして人材がそろっているが、ソン・フンミンは依然として国家の希望を背負うスーパースター」と評価した。この結果を伝えた韓国メディアのイーデイリーは「4年前のロシア大会当時、ソン・フンミンはESPNの同様のランキングで37位だった。今回は当時よりも24ランクも上がった。それだけソン・フンミンの国際的な地位が高まったことを意味する」と解説した。

 そのソン・フンミンは今月1日に行われた欧州チャンピオンズリーグのマルセイユ戦で顔面を殴打して骨折、4日に手術を受けた。ワールドカップへの影響も心配されたが、16日にカタール・ドーハ入りし代表に合流。プロテクターマスクを着用して姿を見せ、練習メニューをこなした。ソン・フンミンは「この状況で最善を尽くすだけ。僕はただ、ファンに喜びと希望を届けたいだけだ。僕はリスクを背負う覚悟ができている」と語った。韓国代表には、ソン・フンミン以外にも負傷を抱える主力が2人おり、影響が懸念される。

 ソン・フンミンに注目が集まる韓国代表だが、DFキム・ミンジェの活躍も楽しみだ。キム・ミンジェは今季、トルコのフェネルバプチェからイタリアの強豪ナポリに移籍し、評価を高めているセンターバックだ。セットプレーからの得点能力もある。

 韓国は、1次リーグH組でウルグアイ、ポルトガル、ガーナと対戦する。初戦のウルグアイ戦は24日午後4時(現地時間)。聯合ニュースは、ソン・フンミンとキム・ミンジェの名を挙げた上で「主力メンバーが普段通りの力を発揮し、他の選手の活躍も加われば、決勝トーナメント進出も不可能ではなさそうだ」と伝えている。

Copyrights(C)wowkorea.jp 3