月へ向かう「オリオン」、今夜月の裏側の上空130キロを飛行(画像提供:wowkorea)
月へ向かう「オリオン」、今夜月の裏側の上空130キロを飛行(画像提供:wowkorea)
半世紀ぶりに人類を月へ送るための検証を行うため、月へ向かっている米国の宇宙船オリオンが今日(21日)夜、月の裏面の上空80マイル(130キロ)を近接して飛行する。地球を出発して5日後のことだ。

米航空宇宙局(NASA)は、オリオンが21日午前7時15分(日本時間午後9時15分)から起動を始め、7時57分ごろに月に最も接近すると明らかにした。このとき、しばらく地球と通信が途絶えた後、再び復旧する予定だ。

オリオンは深宇宙環境で燃料消耗が少なく安定的な「遠距離逆行軌道(DRO)」を利用して飛行している。この軌道には25日ごろに進入して6日間にわたって飛行する予定だ。

オリオンのDRO飛行が正常に遂行されれば、月の裏側から約6万4000キロさらに進んで地球から約43万2000キロ離れたところまで行って、アポロ13号が立てた有人カプセル飛行記録(40万170キロ)を破ることになる。

オリオンの総任務時間は25日と11時間36分だ。オリオンは打ち上げ16日目にDROを離脱するためのエンジン噴射をした後、20日目の12月5日に再び月に接近し、地球帰還の道を選ぶ。打ち上げ26日目の12月11日午後0時40分ごろ、サービスモジュールを取り外し、クルーモジュールだけが大気圏の高熱を通過してサンディエゴ近隣の太平洋に入水する予定だ。

一方、NASAは今回の任務はアルテミス計画の始まりであり、今回の任務が成功裏に終われば、後続の任務を通じて2024年に有人月軌道飛行、2025年に有人月着陸を順に行う計画だ。
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