イ・ジェヨン の最新ニュースまとめ
サルマン皇太子が訪韓したのは2019年6月以来、約3年半ぶり。17日未明に、ソウル近郊のキョンギド(京畿道)・ソンナム(城南)の軍用空港から韓国入りし、ハン・ドクス首相が出迎えた。
サルマン皇太子は大統領公邸でユン・ソギョル(尹錫悦)大統領と会談した。外交部(外務省に相当)長官の公邸をこのほど改築した大統領公邸は、尹大統領夫妻も今月7日に入居したばかりで、サルマン皇太子は尹大統領が公邸に迎えた最初の海外要人となった。尹氏大統領は就任以来、訪韓した各国首脳との会談をいずれもソウル・ヨンサン(龍山)の大統領室で行っていた。聯合ニュースは「サルマン皇太子を公邸に迎えたのは、改築が終わり、ようやく使えるようになったためでもあるが、大統領夫妻の居住空間でもある公邸に招待することで、歓待の気持ちと誠意を示したとも受け取れる」と伝えた。また、聯合は、山のふもとにある公邸に比べ、大統領室は人の往来が多く、要人の動きが外部に漏れる可能性が高いことから、「サウジ側からの保安要求も考慮したようだ」とも報じた。
尹大統領は会談で「サウジはわが国の中東地域最大の貿易パートナーであり、海外建設パートナー国としてわが国の経済・エネルギー安全保障の重要な同伴者だ」と述べた。これに対し、サルマン皇太子は「国交樹立以来、韓国企業がサウジの国家インフラ発展に大きく寄与した」とした上で、今後もエネルギーと防衛産業、インフラ・建設の3分野で韓国との協力を強化したい考えを示した。特に、インフラ分野では皇太子自らが主導する「ビジョン2030」の一環として、韓国の中小企業などの積極的な参加を求めた。
サウジの脱石油政策を主導しているサルマン皇太子は、巨大都市開発プロジェクト「NEOM(ネオム)」を推進しており、韓国の主要企業は、超高速通信網や再生可能エネルギー、モビリティなどにサムスンやSK、LG、ロッテなど、韓国の主要企業が参加を希望している
サルマン皇太子は17日午後には、サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)会長やSKグループのチェ・テウォン(崔泰源)会長、現代自動車グループのチョン・ウィソン(鄭義宣)会長ら、韓国の主要企業グループのトップなどとも会談し「NEOM」の事業協力策を話し合った。また、韓国企業とサウジの政府・企業はNEOMをめぐる契約や覚書(MOU)を結んだ。合意通りに事業が進めば、大規模な海外事業の受注が期待されており、韓国メディアの中にはサルマン皇太子の今回の訪韓を「『NEOM City』ひっさげ来韓」などと見出しで表現したところもあった。
サルマン皇太子は国王の息子で、国政を事実上仕切っている。オイルマネーの恩恵を受け、世界で最も裕福な王室であるサウジの次期国王として確実視されており「ミスター・エブリシング」(何でもできる男)とのニックネームで呼ばれている。サルマン皇太子の推定資産額は2兆ドル(約296兆6800万円)を超えるとされる。
宿泊した韓国のホテルの宿泊費もやはり桁違いで、サルマン皇太子はソウルにあるロッテホテルの1泊2200万ウォンのエグゼクティブスイートルームに泊まった。聯合ニュースによると、32階にあるこの客室は460平方メートルの広さで、2つの寝室と応接室、パウダールーム、ドレスルーム、テレビ会議が可能な会議室、ホームバー、ドライサウナなどが備えられている。客室までは専用エレベーターで移動できるという。また、一行は訪韓前後の2週間、同ホテルの客室400室を予約したという。
韓国メディアがこれを伝えると、ネット上では「ものすごい。スケールが違う」「(皇太子には)数十億なんて小遣いぐらいだろう」「韓国でお金を使ってくれてありがとう」「私に100億貸して」などと驚きや韓国経済への恩恵に感謝のコメントが寄せられた。
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