ソン・フンミン の最新ニュースまとめ
帰国後、主将のソン・フンミン選手やベント監督らが取材に応じた。ソン選手は、「良い成績を残して帰国できた」とした上で、4年後を見据え「韓国サッカーはこれで終わりではなく、さらに進化するチームになれるよう努力する。後ろを振り向かず前だけを見て走る」と決意を新たにした。
ソン選手は、イングランドのプレミアリーグに所属するFWで、昨季は同リーグでアジア人として初の得点王に輝いた。今大会でも、活躍が期待されていたが、大会前、欧州チャンピオンズリーグのマルセイユ戦で顔面を殴打して骨折、手術を受けた。出場が危ぶまれたが、大会は全4試合にフル出場した。
また、ベント監督は「国民のサポートと応援のおかげで16強入りを果たせた。選手団を代表して感謝を伝えたい」とあいさつした。今大会でベント監督は、先月28日のガーナ戦で、後半ロスタイムにコーナーキックを得た直後に終了のホイッスルが鳴ったことに怒りをあらわにした。主審に詰め寄ったベント監督はレッドカードを受け、次戦のポルトガル戦ではベンチ入りできなかった。そのベント監督は6日、韓国代表の監督を退任する考えを明らかにした。同日の記者会見で「選手たちが成し遂げたことをありがたく思う。これまで韓国代表を率いることができてとても誇らしい」と語った。
今大会、韓国はグループリーグと決勝トーナメント合わせて1勝1敗1分けで勝ち点4、得失点マイナス3という結果で16位だった。韓国は2002年の日韓共催大会でベスト8入りを果たし、アジアの国で過去最高の4位になって以降、これを上回る成績は上げられていない。今大会でも、達成できれば自国開催以外では初となるベスト8進出はならなかった。
決勝トーナメントでブラジル戦敗退後、ファン・インジン選手は、韓国のサッカー環境に対して苦言を呈した。ファン選手は6日の記者会見で「韓国サッカーも大きく発展しなければならないようだ。選手たちの技量的な部分が最も重要だが、それを抜きにしても、発展しなければならない」と切り出した。その上で、韓国と同様、ベスト16入りを果たした日本を引き合いに「日本と同じ成績を出したからといって、日本ほどの環境が整っているとは思えない。多くの部分で残念だというのが正直なところ」と話した。
さらにファン選手は「日本の選手たちは今、本当に良い環境でやっていると聞いた。欧州のどのリーグに行っても日本人選手が多く出場している。韓国では選手らに『欧州になぜ行かないのか』、『夢がないのか』、『金ばかり追いかけている』という批判が以前から出続けている」とした上で「だがこれは選手たちだけの問題では絶対ないと思う。私がここでこうした話をしたからといって変わることではないが、今後韓国サッカーがコツコツ努力し、日本や他の国のように良い姿をW杯で見せようとするには、多くのことが変わらなければならない」と指摘した。
韓国紙の中央日報は7日、元大韓体育会学校体育委員長のファン・スヨン氏のコラムを掲載。ファン氏は「韓国のサッカーインフラはまだまだ不足している」とし「小・中・高の登録は745チーム、1万9730人に過ぎない」と指摘し、次世代の選手の育成、底辺のさらなる拡大を訴えた。また、ファン氏は「今回のカタールW杯で韓国代表選手は最後まであきらめず善戦した。100人の外交官よりも大きく国威宣揚しながら、全国民を一つにしたという評価を受けている。同時にエリートスポーツの重要性を再認識する契機にもなった」とした上で「私たちもいつかはW杯優勝に挑戦する夢を見てみる。その夢を現実のものにするためには、世界的な流れに合わせてエリート体育をより一層集中的に育成し、大韓民国サッカーの再飛躍の契機をつくらなければならないだろう」と主張した。
Copyrights(C)wowkorea.jp 3