雑踏事故の遺族　聖域なき国政調査と大統領の謝罪求める＝韓国

【ソウル聯合ニュース】158人が死亡した韓国・ソウルの梨泰院雑踏事故の遺族協議会が13日、国会で記者会見を開き、事故に対する国会による聖域のない国政調査と尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領の正式な謝罪を要求した。

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　俳優の故イ・ジハンさんの父親で協議会代表を務めるイ・ジョンチョルさんは「国政調査は梨泰院惨事の構造的な原因を明らかにし、政府が二次加害と再発の防止策、安全対策を立てるプロセス」だとし、法的責任に加え行政責任の所在も突き止めるため、聖域のない十分な調査が必要だと訴えた。

　別の遺族は尹大統領に対し、「はっきりと主語が入った謝罪をしてほしい」と要求。「大統領の謝罪は単なる謝罪ではなく、国民をいたわるものだ」と述べた。

　会見に参加した10人ほどの遺族は「聖域のない調査」「徹底した真相究明」などと書いたプラカードを手に、時おり涙も見せた。

　保守系与党「国民の力」の権性東（クォン・ソンドン）国会議員が「セウォル号（事故）と同じ道をたどってはならない」と述べ、梨泰院事故が政争の具として利用されることに懸念を示したことや、同党の宋彦錫（ソン・オンソク）国会議員が事故の犠牲者と薬物の関係性を示唆したことを巡り批判も起きた。

　協議会側は国民の力に正式に面会を申し入れるとし、「最近の暴言が党の正式な立場なのか教えてほしい」と同党に迫った。