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研究チームはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に装着した中間赤外線分光撮影装置を使い、非常に若い原始星4つを対象に氷の分子を探査している。このうちの1つに5月、初めて氷状の分子を観測した。地球から約500光年離れた「Lupus」という暗黒星雲の中心で生まれたばかりの原始星となる。
同プロジェクトの主要な目的は、原始星の周辺にある氷状の物質に、有機分子がどれほど多く、またどんな成分が含まれるのか調査することだ。最終的には太陽系と類似した星が形作られる過程で、生命の起源となる有機分子の形成や進化の過程、人類の存在に関する答えを得ようという目的がある。
研究チームは今回の観測において、5~28ミクロンの中間赤外線スペクトルを使い、氷状の分子と有機分子を検出した。さらに中性分子につながる状態の原子放出スペクトルも確認した。これは原始星が発する物質と、周辺の星間物質が互いに作用していることを意味する。
このほか中間赤外線カメラで撮影した映像でも、相互作用が確認できた。
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