イ・ジハン の最新ニュースまとめ
10月29日にイテウォン(梨泰院)で圧死事故が発生して49日目の16日。ソウルでは最低気温が氷点下11度に達する寒波の中、市民たちが「49日市民追悼行事」に参加するために梨泰院駅の1番出口前に集まった。赤いマフラーを首に巻いてダウンジャケットを着込んだ遺族たちは、追悼行事が行われている間、目頭を赤くしながらハンカチでしきりに涙を拭いた。駅周辺の道路を埋め尽くした行事の参加者たちは、心から犠牲者を哀悼し、遺族を慰めた。
10・29梨泰院惨事遺族協議会と市民対策会議が主催した「49日市民追悼祭」は「私たちを覚えておいてください」というタイトルで行われた。1人ずつ犠牲者の名前と遺影が電光掲示板に浮かぶ度に、ステージの前の遺族たちは号泣して叫んだ。自分の子供が画面に出てくると、彼らは胸で拳を叩きながら大声で泣き、写真に向かって手振りをしながら居ても立ってもいられずむせび泣いていた。
追悼行事には親戚を含め約300人の遺族が参加した。犠牲者の知人たちも行事に参加し、友人や知人の姿が出る度にしきりに名前を呼びながらすすり泣いた。一般市民も追悼行事に参加し、梨泰院駅の1番出口からノクサピョン(緑沙坪)駅付近まで行列が続いた。早い時間に到着した人々は秩序を守って座り、遅れて到着した人々は近くの道路の両側に並んで追悼行事を見守った。
この日の午後6時から行われた追悼祭は、韓国キリスト教教会協議会、ウォン(円)仏教、カトリック、大韓仏教チョゲ(曹渓)宗の4つの宗教儀式で始まった。その後、最初の119番の録音記録に続いて、遺族の同意を得た犠牲者の写真と名前が映し出された。遺族は作成して来た手紙を朗読し、他国に暮らす遺族はビデオレターで気持ちを伝えた。
犠牲者の1人で韓国語を習うために入国して語学学校に通っていた韓国系オーストリア人のキム・インホンさんの母親は、映像を通じて「毎日息子が埋葬されている場所に行って泣き崩れている」と訴え、「韓国人のアイデンティティを持って生きていくべきではないかという母親の勧めで韓国に渡った息子に、梨泰院に行くことを止められなかった両親の過ちなのか聞きたい」と語り、「韓国政府の対応は無知で事故の責任を負っていない」と話した。
亡くなったイ・ジハンさんの母親チョ・ミウンさんは「まだ遺族の中で私を含む何人かは死亡届を提出していないが、永遠にできないと思う」と語り、「時間が経てばつらい気持ちが少しずつでも良くなるだろうと自らを慰めているが、むしろ時間が経つほど懐かしさと苦痛が大きくなっていく」と叫んだ。続けて「この惨事を永遠に忘れないでほしい」と訴えた。
寒波のため追悼の人波が途絶えていたハミルトンホテルの隣の路地は、追悼行事に参加する人たちで混雑した。追悼行事はソウルだけでなくインチョン(仁川)、クァンジュ(光州)、テグ(大邱)など全国の13都市で同時開催された。
195の社会団体は梨泰院圧死事故の真実を明らかにするために、今後も追悼活動を継続すると明らかにした。団体は30日にも梨泰院駅の1番出口で2回目の市民追悼行事を行い、ヨンサン(龍山)の大統領執務室まで遺族と共に行進する予定だ。団体は「政府は国民を守れなかった責任に背を向け、事実を歪曲(わいきょく)している」とし、「事故の真相究明と責任者の処罰、再発防止のための署名運動を展開する」と明らかにした。
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