北朝鮮外務省はこの日、朝鮮中央通信を通じて発表した報道官談話で「日本が事実上、他国に対する先制攻撃能力の保有を公式化する新たな安保戦略を採択することにより、朝鮮半島と東アジア地域に重大な安保危機をもたらしている」と強調した。
また、日本が主張する「反撃能力」は主権国家の合法的な自衛権保有とは全く関連がなく、他国の領土を打撃するための先制攻撃能力だとして、「日本の新しい侵略路線の公式化で東アジアの安保環境は根本的に変わった」と主張した。
そのうえで「われわれは日本の不当かつ欲深い野望実現の企みに対し、朝鮮民主主義人民共和国がどれほど憂慮し、不快に感じているかを引き続き実際の行動で示す」と威嚇。「日本は近く感じることになる身震いする戦慄(せんりつ)によって明らかな誤りとあまりに危険な選択をしたことに気付くだろう」と警告した。
さらに、北朝鮮が国家主権と領土の完全性、根本的利益を守るための果敢かつ決定的な軍事的措置を断行する権利を有していることを改めて明確にするとし、北朝鮮による合法的な自衛権行使を口実に再侵攻のための軍事力増強を行おうとする日本の愚かな行動は決して正当化できず、容認できないと断じた。
一方、北朝鮮外務省は米国が「日本の再武装化と再侵攻の企み」をあおり、北朝鮮の自衛権行使には難癖をつけているとして、このために戦略兵器の最優先課題を達成しようと奮闘しているとも主張した。
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