投票所を訪れた市民=19日、ソウル(聯合)
投票所を訪れた市民=19日、ソウル(聯合)
向こう5年間の韓国を率いる新たな大統領を選ぶ第17代大統領選挙の投票が、19日午前6時、全国1万3178か所の投票所で一斉に始まった。
 総有権者3765万3518人のうち、不在者投票対象者の81万502人を除く3684万3016人を対象に実施される。投票時間は午後6時までで、投票終了直後から開票作業が開始され、午後9時ごろ大勢が判明、同11時ごろには開票がほぼ完了する見通しだ。

 放送各社は出口調査結果を報道する予定で、中央選挙管理委員会は午後7時ごろからホームページに開票集計状況をリアルタイムで掲載する。中央選管は投票率が2002年の第16代選挙時の70.8%を下回る60%台半ばまで低下すると予想しているが、有権者数と候補者数が増えたため、前回に比べ開票にはさらに1時間ほどかかりそうだ。

 今回の大統領選は、民主化勢力が3期連続で政権を取れるか、それとも産業化勢力が10年ぶりに政権を奪還するかが注目される。来年4月に行われる第18代国会議員総選挙にも直接影響を及ぼすとみられている。

 大統領選には総勢12人が候補登録したが、和合と跳躍に向けた国民連帯(国民連帯)の李寿成(イ・スソン)氏と国民中心党の国民中心党の沈大平(シム・デピョン)氏が立候補を取り下げたため、大統合民主新党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)氏、ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)氏、無所属の李会昌(イ・フェチャン)氏、民主労働党の権永吉(クォン・ヨンギル)氏、民主党の李仁済(イ・インジェ)氏、創造韓国党の文国現(ムン・グクヒョン)氏ら10人で争われる。

 ハンナラ党の李明博候補は12日まで公表された世論調査で支持率トップを守ってきたが、16日に株価操作事件の舞台となった投資諮問会社BBKに関連する映像が公開され、一連の疑惑を捜査する特別検事任命に関する法案が国会で可決されたことから、選挙戦終盤で流動的な情勢となっていた。これに対し新党の鄭東泳候補と無所属の李会昌候補が激しい追い上げにかかり、予断を許さない状況だ。また、李明博候補が当選したとしても、特別検事法により当選者の身分のまま捜査機関の取り調べを受けなければならず、来年の総選挙に加えBBK事件と、政界では大統領選挙終了後も攻防が続く見通しだ。


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