国会保健福祉委員会所属のカン・ギユン(姜起潤)国民の力議員とイジョンソン(李鍾成)議員はこの日、国会議案課に申議員に対する懲戒案を提出した。提出案には国民の力議員20人が名前を載せた。
姜議員は「国会法が規定している職権乱用、品位維持違反2件に対し、懲戒案を提出することになった」と提訴背景を明らかにした。
これに先立ち、医師である申議員はSNSに10月29日、イテウォン(梨泰院)惨事の当日、現場で医療活動を行ったと写真を掲載した。しかし、この過程で申議員は自身が勤めていたミョンチ(明知)病院のドクターカーに途中乗車して現場に移動し、当該車両が同じ距離にある他の病院の支援チームより現場到着が遅れたという事実が分かり、申議員が職権を乱用したのではないかとの指摘が出た。現場には歯科医師である申議員の夫も同乗したという。
申議員が現場到着から15分後にチョ・ギュホン保健福祉部長官の官用車に同乗して国立中央医療院に移動し、イ・ギイル(李基日)福祉1次官は申議員の乗車によりタクシーを利用したとの事実も物議に油を注いだ。この他にも申議員が明知病院側に連絡してドクターカーを自宅近くに呼んだとの疑惑まで提起されている。
李議員は「(申議員が)最初に出発した時から最後まですべての一連の過程がパワハラの連続だったと判断する。到底ミスとは思えない意図された政治ショーだ」と叱咤した。
李議員は「(申議員が)現場に行って『やることがない』と15分で写真だけ何枚か撮り、去る時も長官の官用車に乗るために迅速に移動しなければならない次官を降ろした後、本人が乗って国立中央医療院に行った」と主張した。続いて「(申議員については)医療院から本人がどのような決定権限があって、医療院の個人車に乗って去ったと聞いている。一連の過程を見れば1から10まですべてパワハラに該当する行為である」と批判した。
国民の力は、申議員と申議員の夫を梨泰院惨事国政調査の一般証人として採択すべきだと考えている。姜議員は「国政調査では、まず申議員の事件から調査しなければならない。制度改善と再発防止のため(申議員夫妻を)証人として採択されなければならない。国政調査特別委員会の委員たちもそのように考えているだろう」と述べた。
李議員は「明知病院がどのようにドクターカーを申議員の家まで送ったのかも確認しなければならないため、明知病院も当然国政調査の証人に含めなければならない」と強調した。
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