<W解説>韓国「BTS」リーダー、RMの初ソロアルバムがビルボード3位=個々人でも無類の実力発揮(画像提供:wowkorea)
<W解説>韓国「BTS」リーダー、RMの初ソロアルバムがビルボード3位=個々人でも無類の実力発揮(画像提供:wowkorea)
世界的な人気を誇る、韓国の男性アイドルグループ「BTS(防弾少年団)」のリーダー、RMのファーストソロアルバム「Indigo」が、米ビルボードのメインアルバムチャート「ビルボード200」で3位にランクインした。「BTS」は今年6月、グループとしての活動を一時休止し、ソロ活動を中心に行っていくことを発表。メンバーたちはそれぞれソロ作品を発表するなどしているが、「BTS」メンバーのソロ作品が同チャートのトップ10に入ったのは初めて。

RM(BTS(防弾少年団)) の最新ニュースまとめ

 「ビルボード200」は米国の週刊誌「ビルボード」に掲載されている売り上げ上位200位のアルバムとEPの人気チャート。アーティストの人気度を示すバロメーターにもなっている。週ごとに従来の形態で販売されたアルバム数(トラディショナル・アルバム・セールス)、ストリーミング再生数をアルバム数に換算したストリーミング・イクイバレント・アルバム(SEA)、収録曲ごとのダウンロード数をアルバム数に換算したトラック・イクイバレント・アルバム(TEA)を合算して順位を決める。

 「Indigo」は今月2日にリリースされた。RMの率直な思いや悩みが盛り込まれた作品だという。全収録曲の作詞・作曲から、アルバムのコンセプト、デザイン、構成、ミュージックビデオの企画に至るまで、RMが作業全般を取り仕切った。「ドゥルコッノリ(Wild Flower)」をはじめ、「Still Life」「ALL Day」「Closer」など全10曲が収録されている。「ドゥルコッノリ」は「野の花遊び」という意味で、華やかだが一瞬で消えてしまう花火ではなく、穏やかに咲く草花のような姿で生きていきたいというRMの願いが込められているという。

 アルバムの写真には、ジーンズとデニムシャツを着たRMが写っている。写真の中の壁にはRMが尊敬しているという画家の故ユン・ヒョングン(尹亨根)の作品が掛かっている。所属事務所はアルバムリリースを発表した今月2日、アルバムの写真について「境界を超越し、音楽と美術をつなぐアルバムであることを示すと同時に、アルバム名の『Indigo』がそのまま表現されている」と説明した。

 「Indigo」は今月17日付のビルボード200で15位となり、翌週のチャートでは圏外となったものの、今回、3位に再ランクインした。ビルボード200での3位は、K-POPソロアーティストとしては史上最高位となる。これまでの最高は人気ガールズグループ「TWICE」のナヨンによるソロアルバム「IM NAYEON」の7位だった。米ビルボードは26日(現地時間)、チャートの予告記事で「RMがBTSメンバーで初めて『ビルボード200』トップ10入りしたアルバムを持つメンバーになった」と伝えた。

 RMはソウル市出身の28歳。本名はキム・ナムジュン。グループ内ではリーダーとメインラッパーを担当している。所属事務所BIGHITエンターテインメントのパン・シヒョク代表はRMがデビューに至った経緯について以前、「RMのような子はデビューさせなければならないと思った。BTSを作ったきっかけは彼だ」と語っている。「BTS」のメンバーの中で最初にBIGHITに加入したのがRMで、最年少メンバーのJUNG KOOKも「事務所見学の時にRMのラップに引かれて事務所に入った」と明かしている。

 英語が堪能であることでも知られ、2018年9月に米・ニューヨークの国連本部で行われた国連総会に「BTS」が出席した際には、RMがグループを代表して世界の若者に向け、約6分間にわたり英語でスピーチした。

 「BTS」は今年6月、グループとしての活動を一時休止し、ソロ活動を中心に行っていくことを発表。その際、RMはK-POPとアイドルのシステム自体が人の成熟を許してくれないとし、「僕が成長する時間がない」と、音楽で思うように結果が出せず悩んでいることを打ち明けた。「BTS」のメンバーたちは、それまでソロでアルバムを発表したことがなく、ソロ曲は非営利目的で制作したミュージックテープ形態で公開しており、国内の音楽配信サイトではソロ曲を視聴できなかった。メンバーたちがソロ活動について発表した際、聯合ニュースは「事務所はグループとしての活動を重視し、ソロ活動を認めず、そのためにメンバー各自が優れた音楽センスを存分に発揮できなかった」と解説した。

 「BTS」をめぐっては今月13日、最年長メンバーのJIN(30)が韓国陸軍に入隊した。他のメンバーも順次、兵役に就く予定だ。しばらく、グループとしての活動は中断するが、RMのように今後、メンバー個々人がどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみでもある。


RM ’ドゥルコッノリ (with チョ・ユジン)’ Official MV
RM ’ドゥルコッノリ (with チョ・ユジン)’ Official MV




Copyrights(C)wowkorea.jp 3