【瀋陽聯合ニュース】新型コロナウイルスの感染拡大や自然災害で食糧不足に陥っている北朝鮮が中国を通じたコメの大量輸入に動いていることが29日、分かった。 中国内の消息筋によると、北朝鮮は中国の貿易会社2~3社とコメの購入契約を結び、先週から中国・大連の港を通じて輸入を始めた。来年6月にかけて計50万トン程度を北朝鮮に運ぶ予定という。 消息筋は、コメの輸送のため最近は1日に3~5隻の北朝鮮船舶が毎日この港に入港していると伝えた。コメは比較的安価なベトナム産などが中心だという。 北朝鮮は今年の内部での新型コロナ拡大、春の干ばつや夏の洪水、コロナによる中朝陸路貿易の停滞に伴う肥料不足などが影響し、深刻な食糧不足に陥っているとされる。 韓国農村振興庁は今月14日、今年の北朝鮮の食糧収穫量は451万トンで前年比18万トン減少したと推定。北朝鮮が来年は食糧の輸入を例年より増やす可能性があると予想した。 また、韓国政府の関係者は19日、北朝鮮の食糧事情を考慮すると、例年と同程度の穀物を輸入するとしても来年も食糧が80万トン程度不足するとの見方を示した。北東部の咸鏡北道で食糧不足により多くの餓死者が出たとも伝えた。 米政府系メディアのボイス・オブ・アメリカ(VOA)は中国税関総署の資料を基に、北朝鮮が先月に中国から3万172トンのコメを輸入したと報じた。これは今年1~10月の中国からの輸入分(2万7350トン)を上回る。
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