高視聴率を集めた時代劇ドラマ『太王四神記』の主役はなんと言ってもペ・ヨンジュンふんするタムドクだが、少なくとも中盤までドラマの流れを引っ張ってきたのは、圧倒的なカリスマを見せつけたもう1人の高句麗の英雄、ヨン・ホゲだ。

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ヨン・ホゲ役のユン・テヨンは、ペ・ヨンジュンがソフトなイメージを見せている時に、逆に強い面を際立たせた。おかげでインターネットの掲示板には「ヨン・ホゲがこんなにかっこよくてもいいのか」「タムドクよりヨン・ホゲの方がすてき」など熱い反応が寄せられた。主人公と対立する役柄に非難が集中しがちな一般的なドラマとは異なる様相だった。

ユン・テヨンは最近、聯合ニュースとのインタビューで、「強いてかっこよく見せようと努力したわけではない。台本に書かれた感情に徹底的に忠実になろうと努めただけ」と語った。意図的に演じようとはせず、10話を過ぎてようやくヨン・ホゲになれたという。視聴者がヨン・ホゲに共感と支持を示したことについては、「ドラマにはまると主人公の立場で見ることになりやすいが、ヨン・ホゲのキャラクターについて深く考えてくれたようだ」と答えた。ヨン・ホゲは天の運命にあらがいながら努力する平凡な男で、ヨン・ホゲの立場としてはそれなりに妥当な行動だったという。

しかし、前半でドラマの流れをつかんだヨン・ホゲだが、後半で守護神のひとつである白虎の神物を求め出兵した後は、ドラマの中心から外れ、やや影が薄らぐ。むしろ愛への狂的な執着心や大虐殺事件など、判断力の弱まりが彼の精神を支配した感がある。役者がベストを尽くした分、ドラマが終了してみるとヨン・ホゲのキャラクターに対する心残りが後を引く。ユン・テヨンは「大きな作品の中で誰に視線を集めさせるかが問題だったようだ。監督と脚本家が描こうとしたのは広開土大王だったため、ヨン・ホゲを目立たせることができなかった。中盤以降でキャラクターがおかしくなってきたのは感じたが、終始台本にだけ忠実に演じた」と語った。最終回の戦闘場面のアクションなどは苦労して撮ったシーンだが、実際には5分の1程度に縮められ放送されたのが残念だったという。それでも監督が彼の気持ちをくみ取り掛けてくれた言葉に、こうした気持ちも消えた。

アクションにもこん身の力を注いだ。乗馬シーンでは相当に危険なシーンを除き、自分で演じた。スタントマン無しなら近くで撮れ、絵が生きてくるからだという。怒れるキャラクターを演じるため、わざと一番気性の荒い馬を選んで乗りもした。

このように長い時間打ち込んできた作品だが、彼はヨン・ホゲのキャラクターにとらわれたまま過ごす考えはない。「『太王四神記』は大きな喜びと幸せをくれ、わたしの人生までも変えた意味深い作品」としながらも、早く別の作品で改めて頑張りたいと意欲を見せる。私生活では2月に役者仲間のイム・ユジンと結婚し、もうじき第一子が生まれる。新婚期間はドラマの撮影が重なり大変な時でもあったが、夫人の励ましは大きかったようだ。「賢明な妻を得たと思う。本当に幸せ」と素直に喜びを伝えた。

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