ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領が去る4日、北朝鮮無人機の飛行禁止区域通過の報告を受けた直後、すぐに国民に公開するよう指示していたことが明らかとなった。

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 大統領室の高位関係者は、ソウル市内にあるヨンサン(龍山)大統領室庁舎で記者陣に会い、「尹大統領は去る4日、国防部(部は日本の省に相当)のイ・ジョンソプ長官とキム・スンギョム合参議長から北朝鮮無人機が飛行禁止区域内に入ったという報告を受け、『国民(が知っている事実)と異なる、すぐに公開して知らせよ』と指示した」と説明した。

 これに先立ち、軍当局は同日午前、韓国上空を侵犯した北朝鮮無人機1機が大統領室が位置するソウル・龍山区一帯”P-73”内におよそ数百メートル入り、その後出ていったことを確認したと発表。軍は、それまで「北朝鮮無人機の”P-73”侵入はなかった(侵入していない)」との立場を明かしていたが、精密分析結果を根拠にこの主張をひっくり返すことになった。

 このような軍の立場変化について、大統領室は「もともと小型無人機の場合は分析が難しく、防空レーダーの範囲を勘案して数台のレーダーコンピューターを利用した全数調査が必要」としたうえで、「精密検証をする必要があった」と強調。「軍が立場をひっくり返したのではないのか。軍は当初、ブリーフィング時にその事実(P-73侵犯)を知っていながらも”うその説明”をしたのでは?」という記者の突っ込んだ質問に対しては、「国会に報告した時点では、そのときに把握していたものを(そのまま)報告したものであり、その後追加で航跡が発見され、今月3日に最終確認した」と事情を説明した。

 また、「9.19軍事合意」の効力停止と無人機の飛行禁止区域区域侵入の関連性については、「そのときは(まだ)報告されていなかったと承知している」と回答。大統領室は前日、「北朝鮮の韓国上空侵犯時、9.19軍事合意の効力停止を検討せよ」という尹大統領の指示事項をブリーフィングを通じて公開していた。

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