ロイター通信は、複数の消息筋の話を引用し「中国は国家薬品監督管理局(NMPA)の主導で、先月末からファイザー社を相手に交渉し始め、今月22日の旧正月である春節前にジェネリックのライセンス契約を確定しようとしている」と伝えた。また「中国は、パクスロビド治療薬の費用の一部を医療保険で負担する方案を検討していて、このためファイザー社側に『ジェネリックの価格を下げてほしい』と要求している」と伝えた。
パクスロビドは、中国が承認した数少ない新型コロナ治療薬の一つである。「高危険群患者の入院率を90%下げる」とされていることから、多くの中国人が探し求めている。最近、感染者数が急増したことで、闇市場ではパクスロビドの価格が20倍以上急騰している。そのため定価が2300人民元(約4万4512円)であったパクスロビド1箱が、5万人民元(約96万7662円)で販売されているほどである。
状況が深刻化したことから、中国NMPAは昨年12月、自国の製薬会社とともに会議を開き、パクスロビドのジェネリック生産に必要な準備事項を話し合ったものとみられる。
一方、中国NMPAと国務院側は、パクスロビドのジェネリック契約推進に関するロイター通信の質問に対し、回答を拒否した。
ただ、ファイザー社側は「中国で適切なパクスロビドの供給量を確保するため、中国当局およびすべての関係者と積極的に協力している」と、ロイター通信に伝えた。
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