フォード、SKオンに代わりLGエナジーソリューションとトルコ工場設立を協議＝韓国報道

米ブルームバーグなどによると、米完成車大手のフォードがこのほど、トルコに電気自動車（EV）用バッテリー工場を設立する有力な協力会社として、LGエナジーソリューションを検討している。交渉が順調に進めば、両社は今月末もしくは2月初めに覚書（MOU）を締結するとみられる。

これに先立ちフォードは昨年3月、バッテリー大手のSKオン、およびトルコのコチ・ホールディングとMOUを交わし、トルコのアンカラ付近に2025年から年30～45ギガワット時（GWh）のバッテリー生産を行う工場を共同設立するとしていた。

しかし昨年下半期に景気停滞が深刻化し、資金確保が難航している。

フォードがSKオンに代わる提携先として検討中のLGエナジーソリューションは、フォードに対し大規模なバッテリー供給を行ってきた。昨年7月には、フォードへのバッテリー供給を増やすため、ポーランド工場の生産ラインを従来の2倍へと増強する計画を発表した。

フォードとのトルコ工場設立について、LGエナジーソリューションの関係者は「決定した事項はない」と説明している。

今回のトルコ工場の設立とは別に、フォードは米国など他のプロジェクトにおいてSKオンとの協力を続けていく方針だ。SKオンはフォードと共に米国で2工場を新設しているほか、ハンガリー工場の増設も行っている。