中国の国家移民管理局は11日午後、SNSのWeChat(微信、ウィーチャット)のアカウントを通じて、「一部の国家が中国に対する差別的な入国制限措置を施行したことに伴い、きょうから日本・韓国人対象の72・144時間無ビザ滞在(乗り継ぎ)政策と到着ビザの発給を中断する」と明らかにした。
中国は日本と韓国を含む53か国の国民が中国を経由するとき、空港など指定された場所では72~144時間にわたって、ビザなしで滞在できるようにしている。到着ビザは人道主義的な理由で緊急に中国を訪問する外国人などが現地に到着して発給されるビザだ。日本人と韓国人だけにこれを中断した。
ただし、中国が国境を開放しても中国を往来する国際線航空便が新型コロナウイルスのパンデミック以前と比較して低調な上に、それまで中国の厳格な防疫政策によって中国経由を望む乗客もごく少数となり、今回の措置は日本と韓国に対して抗議を示す形となった。
駐韓中国大使館および総領事館は前日から訪問、商業貿易、観光、医療および一般個人事情を含めた韓国国民への中国訪問短期ビザの発給を中断した。日本もやはり同日から中国行きの一般ビザの発給を一時中断した。中国が新型コロナウイルス感染者の急増にもかかわらず、国境を開放すると、日本と韓国、米国などの主要国家が中国からの入国者に対する防疫を強化したため、それに伴う報復措置をとったのだ。
これについて、中国外交部は「中国国民の正当な権益を守護するたけでなく、国家間の正常的な交流と協力に必要な環境を守るための正当かつ合理的な措置」とする立場を示した。
一方、中国外交部の汪文斌報道官はこの日の定例会見で、韓国国民に対する短期ビザ発給中断の例外事項について、「外交・公務・緊急ビジネスなどの理由で中国に来なければならない人員に対しては政策を用意した」と述べた。
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