昨年の大みそかに開催された「2023年新年慶祝大公演」に出演??したチョン・ホンラン(左、@peternewsより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
昨年の大みそかに開催された「2023年新年慶祝大公演」に出演??したチョン・ホンラン(左、@peternewsより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮・平壌の「5月1日競技場」で昨年の大みそかに開催された「新年慶祝大公演」で新人歌手のチョン・ホンランが歌った曲「われらをうらやめ」の編曲が、韓国ガールズグループGFRIENDが17年に発表した曲「Fingertip」と酷似していることが、17日までに分かった。 韓国・東亜大のカン・ドンワン教授は「専門家に(依頼して)2曲を比較したところ、同じ音名(pitch names)で表現されている」として、北朝鮮側がGFRIENDの曲を模倣したとの見方を示した。 「われらをうらやめ」は1999年8月15日に南北軍事境界線にある板門店で開かれた「統一芸術祝典」でも披露されたことがある古い北朝鮮歌謡だ。 カン氏は北朝鮮が歌謡曲の編曲をK―POPに似せたのは昨年の建国74周年祝賀公演からだとして、朝鮮労働党の関与があったとの見解を示した。 北朝鮮は昨年の公演でも、体制を宣伝する曲を米黒人音楽のリズム・アンド・ブルース(R&B)スタイルで編曲し、注目を集めた。 朝鮮労働党機関紙の労働新聞は昨年12月、建国74周年の祝賀公演が「個性と特色を生かした斬新で異彩を放つ編曲」だったとして、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の直接的な指導があったと報じた。 カン氏は聯合ニュースの取材に対し「作曲家個人の裁量で韓国や西側諸国を模倣した編曲をした可能性は低い」として、「党レベルで関与した」と指摘。韓国文化が若い世代の間であまりに広く受け入れられているため取り締まりや規制が難しく、韓国の要素を取り入れて韓国の歌に対抗できる文化を作ろうという方向に舵を切ったとみられると説明した。 GFRIENDの曲は16年に北朝鮮が4回目の核実験を行った後、韓国軍が拡声器を使った北朝鮮向けの宣伝放送を再開した際に多く流された。 北朝鮮の無人機侵入などを受け、韓国政府は先ごろ南北軍事合意の効力を停止させる場合に北朝鮮向けの宣伝放送を再開できるか法的な検討に着手し、軍は放送施設を常時点検している。宣伝放送が再開されれば、北朝鮮の兵士らが好むとされるガールズグループの曲も流される見通しだ。
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