米国の民間シンクタンク“戦略国際問題研究所(CSIS)”は、傘下にある朝鮮半島委員会の「対北政策と拡張抑止報告書」を発表したことにつづき、19日(現地時間)拡張抑止などに関するオンライン懇談会を開催した。
ジョン・ハムレCSIS所長と、朝鮮半島委員会の共同委員長であるハーバード大学のジョセフ・ナイ教授は「韓国独自の核武装や米国の戦術核再配置は、非核化の解決策になり得ない」と語った。
ナイ教授は「重要な質問は『米国の戦術核再配置と韓国独自の核武装が、北朝鮮の状況を変えることはできるか』ということだ」とし「正解は『そうすることはできない』ということだ」と語ったと、米国ラジオ放送局“自由アジア放送(RFA)”が報じた。
つづけて「われわれは解決できることに集中しなければならない」とし「それは、核兵器を抑止し非核化へと進むことだ」と語った。
また「北核による韓国の安保不安について理解するなら、韓国が米国の拡張抑止公約をもっと信頼できるようにしなければならない」と強調した。
さらに「北朝鮮は、在韓米軍とその家族を除いて韓国を攻撃することはできない」とし「米韓は運命共同体だ」と言及した。
ヴィンセント・ブルックス元在韓米軍司令官もこの日の懇談会で「現時点において、韓国の核武装や戦術核再配置について反対する」と語った。
ブルックス元司令官は「米国の戦術核配置や韓国に核兵器が入ってくることは、現時点で役には立たず必要でもない」と語った。
朝鮮半島委員会は報告書を通じて「米国が北核脅威から韓国を保護するため、拡張抑止を強化しなければならない」と提案した。
ただ朝鮮半島委員会は「未来において韓国に自衛力核兵器を再配置する可能性に備え、米韓が核貯蔵位置の把握および建設など、準備作業と模擬訓練を検討する必要がある」とも伝えている。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 96