イ・ジェヨン の最新ニュースまとめ
尹大統領は14~20日までの日程でUAEとスイスを訪問した。尹大統領にはサムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)会長や現代自動車グループのチョン・ウィヨン(鄭義宣)会長ら、韓国企業のトップ100人からなる大規模な経済使節団が同行した。
UAEには国賓として訪問。韓国首脳のUAE国賓訪問は1980年の両国の国交樹立以来、初めてのことだった。尹大統領のUAE入りから同国は厚遇した。尹大統領が搭乗した専用機が同国の防空識別圏に入ると、空軍の戦闘機が左右2機ずつ計4機で「護衛」。アブダビの空港ではアブドラ外相ら主要閣僚が出迎えた。
尹大統領は15日にムハンマド大統領と首脳会談を行った。これに合わせ、UAEは韓国に対し300億ドルの投資を表明。ムハンマド大統領は「2033年までに(UAEの)ドバイを世界3大都市に発展させる目標に向かって前進する過程で、韓国は核心パートナーになるだろう」と述べた。尹大統領は「原子力、エネルギー、投資、防衛産業の4大協力分野はもちろん、新産業、保健・医療、文化・人的交流のような未来協力分野でも戦略的な協力を一層強化したことで、両国間の特別戦略パートナー関係を最高レベルに発展させていく重要な出発点になることを期待する」と述べた。
両国はUAEの政府系ファンドによる韓国への投資拡大などを定めた13件の覚書(MOU)を交わした。韓国への投資誘致に関連するものとしては、政府系の韓国産業銀行とアブダビ首長国の政府系ファンド、ムバダラが韓国の有望企業に共同投資するためのパートナーシップMOUのほか、アブダビ国営エネルギー会社のアブダビ・インターナショナル・エナジー(TAQA)が韓国企業への発注を大幅に増やす内容の金融MOUも締結した。
16日にUAEで開かれた両国の企業家が出席するビジネスフォーラムでは、両国の企業などが61億ドル相当の覚書と契約を24件締結した。エネルギーや防衛産業など従来の協力分野のほか、水素の活用やバイオ、デジタル空間、メタバース(仮想空間)など新産業分野での協力も含まれた。
続いて、ダボス会議に出席するためスイスを訪れた尹大統領は、会議前日の18日(現地時間)、グローバル企業のCEO(最高経営責任者)らを招いて昼食会を開き、韓国への投資を呼び掛けた。尹大統領はこの席で自らを「韓国の営業マンだ」と紹介し、規制緩和の可能性を示唆した上で、「韓国市場は開かれている」と強調した。
尹大統領は訪問中にSNSを更新し、「一にも二にも三にも経済(が重要)」とし、「民間主導、市場中心の経済基調を確固たるものにしながら、韓国を世界最高レベルの革新国家にしていく」と決意を示した。
主要機関による韓国の今年の成長率見通しは軒並み厳しい数字が並んでいる。国際通貨基金(IMF)は昨年10月、韓国の今年の成長率見通しを2%とした。これに続き、経済協力開発機構(OECD)は11月、1.8%、アジア開発銀行は先月、1.5%とそれぞれ見通した。1%台の成長率は新型コロナウイルスの流行が始まった2020年(マイナス0.7%)を除くと、金融危機当時の2009年(マイナス0.8%)以降、最も低い。また、野村證券のアジア首席エコノミストで、グローバル市場アナリストのロバート・シュバラマン氏は18日に開かれたオンラインセミナーで、今年の韓国経済は0.6%のマイナス成長と予想した。
今回の尹大統領の歴訪は、「セールスに始まり、セールスで終わった」といっても過言ではない。そして大きな成果を上げた。尹大統領は自身の執務室の扉はいつも開いているとし、今後もトップセールスに努めていきたいと意欲を燃やしている。今年の韓国経済について、各機関が厳しい見通しを示す中、それを覆す大きな成長へと韓国を導くことができるのか、「韓国の営業マン」を自認する尹大統領の手腕が問われる。
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