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イ・ジョンソプ(李鐘燮)国防相は31日、韓国ソウルでロイド・オースティン米国防長官と米韓国防相会談を行なう。米韓国防相会談は昨年11月に米国防省で開かれた “米韓安保協議会議(SCM)”以降、3か月ぶりである。イ国防相とオースティン長官は会談で、北朝鮮の核・ミサイル脅威の高度化による拡張抑止の実行力強化方案に重点を置いて話し合う予定である。
北朝鮮の挑発はことしに入り「息継ぎ」の状態にあるものとみられる。しかし北朝鮮は、来月の人民軍創建75周年建軍節などのために大規模な閲兵式の準備を続け、いつでも核実験が敢行できる態勢を整えた状態だと把握されている。
このような中、イ国防相とオースティン長官は、来月に予定されている米韓拡張抑止手段運用演習(DCS TTX)の準備状況を重点的に点検することが伝えられた。米韓はSCMで「米国が核を含めたあらゆる軍事能力を動員し、韓国に拡張抑止を提供する」という公約をあらためて確認し、DCS TTXを毎年開催することに合意している。
特に今回のDCS TTXでは、これまでの一般的な朝鮮半島の危機状況を仮定したものとは違い「北朝鮮による核先制攻撃のシナリオを想定して行なう」という構想である。
このことについて韓国国防部(省)は「今回の会談に関して両国の高位関係者たちが出席する中、対北政策の協力と拡張抑止の実行力強化方案などを話し合う」と伝えた。
オースティン長官はイ国防相との会談後記者会見を開き、また訪韓期間にユン・ソギョル(尹錫悦)大統領と対面することが伝えられている。北朝鮮が核・ミサイル脅威を露骨化したことから、オースティン長官が打ち出す対北警告メッセージのレベルと形式にも関心が集まっている。米韓の国防相はSCM当時、北朝鮮が核攻撃を敢行する場合「キム・ジョンウン(金正恩)北朝鮮政権の終わり」を警告している。
一方パク・チン(朴振)外相は来月初め訪米し、アントニー・ブリンケン米国務長官との米韓外相会談をはじめ、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)の高位級などとの会談を推進している。米韓はこの会談を通じて、米韓同盟70周年を迎えての同盟強化方案、そして早ければことし前半に予想される尹大統領の訪米日程や議題などを調整するものとみられる。パク外相の訪米が日米首脳会談後に成されるから、日米韓3角協力の強化方案も重点的に扱われることが予想される。
一部では「オースティン長官が米韓国防相会談で、日米首脳会談の結果を説明しながら日米韓安保協力強化を求めるだろう」という見方も出ている。
米国防省はオースティン長官の韓国・フィリピン訪問に先立ち「域内の進展と米国と各国との国防協力強化が目的だ」と説明している。
また、米韓外相会談がブリンケン長官の中国訪問(来月5~6日)より先に行なわれることから「インド・太平洋域内の安定」と「対中けん制問題」なども話し合われる可能性が高い。
このことに関して「米国側は中国に対する半導体などの核心技術輸出規制において、韓国の参加を要求する可能性もある」という見方が出ている。
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