ダンス映像をアップして懲役10年…イランカップル、最後のSNS(画像提供:wowkorea)
ダンス映像をアップして懲役10年…イランカップル、最後のSNS(画像提供:wowkorea)
イランの20代の婚約者カップルが、テヘランの観光名所を背景に踊る映像をSNSに載せ、懲役10年の刑を受けた。

 BBCは31日、米国を基盤に活動するイラン人人権団体「人権活動家通信(HRANA)」を引用してこのように報道した。

 報道によると、20代のアスティアーズ・ハキキと婚約者のアミール・モハマド・アフマディは、テヘランにあるアザディタワーを背景に、夜の時間に一緒に踊る姿を映像で撮ってSNSに掲載した。しかし、イラン当局が2人を腐敗、売春助長、国家安保違反宣伝行為などの罪で逮捕し、裁判の末、懲役10年6か月の重刑を言い渡された。

 彼らはインスタグラムのフォロワーが200万人に達する人気インフルエンサーで、昨年11月にこのダンス映像を掲載した直後、自宅で逮捕された。イラン裁判所は彼らに2年間の出国禁止、インターネット活動禁止命令も下した。

 BBCは、彼らの映像ではイランで起きた反政府デモについて言及されていないが、2人の重刑宣告にはデモが関連していると推定される。最近イランデモ参加者たちは当局の制裁が強くなり、ダンス、歌などを通じて間接的に抵抗メッセージを伝えているが、彼らもやはりこのような疑いを買った可能性が高いということだ。彼らが背景にしたアザディタワーの「アザディ」はペルシア語で「自由」という意味を持っている。

 イランは大統領制を採択した民主主義国家だが、イスラム原理主義革命後、事実上新政国家体制を維持しており、世俗化の行動も禁止されている。このため、男性のいる公共の場所で女性が踊って歌うことも不可能だ。
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